「大人の精神的な病気」という印象が強いうつ病ですが、それは大きな間違いです。
近年こどもにも、うつ病が増えてきているのが現状です。
しかし、そのことに気づくことが出来ていないこと多く、
こどものうつ病を「思春期によるただの反抗期」「こどものワガママ」などと判断されてしまいがちです。
では、そんなこどものうつ病の判断とはどうすれば良いのでしょうか。
確かに、うつ病になるこどもの対象として思春期を迎えるこどもがほとんどであるので、
健全であれば反抗期を迎えます。
反抗で学校に行きたくないと言い出した場合
そんな小さなことでヘコタレているようじゃこの先考えが甘い人生になってしまう。だから学校に行きなさい!
と、いうのが当然の思考回路に思えます。
しかし、ここで、その不安な気持ちや怒りを少し抑え
「どうして学校に行きたくないのか」「学校で何があったのか」
この事情をよく聞いてあげることが大切です。
聞いてもらえることで気持ちが楽になるのは大人もこどもも変わりません。
ここで、否定されてしまうと、二度と言いたくなくなるのが反抗期中のこどもが至る考えの特徴でもあるので、
自分の母親が、できるだけ大きく器を構え、時間をかけて、
長い目で話を聞いてもらえることを理解するとこどもは自然と心を開き信頼関係が生まれ、
コミュニケーションが取りやすくなり、お互いにイライラすることもなくなるでしょう。
10代の人間関係はとても繊細で、見栄を張ったり、信頼関係に敏感になったり、
ケンカやもめ事も、ほんの些細なことで起こってしまいます。
自分を見つめ直す、アイデンティティを確立していくのもこの時期の特徴です。
親に助けてもらわないとまだまだ生きていけないのにも関わらず、
離れて行きたくなることも理解しながら程よい距離感で親も子もあまり悲観的に考えすぎず、
とにかく大きく長い目で見てあげることが大切です。
また、近年では、学校のスクールカウンセラーや、保健室もいじめや、
学校で起こるトラブルなどによるこどもの精神的なサポートも充実してきています。
このように頼れるところはたくさん増えてきています。
自分達だけで解決しようとせず、専門に相談することも大切です。
最後にとにかく1番大切なことは周りがこどももうつ病になることを理解すること、
大人がこどもに対して気を長く持つことだと思います。
皆さんの意識でもっと理解を広めて、こどもが少なくなってきているこの世の中で、
少しでも活き活きと過ごせる世の中にしていきましょう。