大抵の方が一度は経験する受験のシーズンは、
何かと体調を壊しやすい時期と重なります。
大学受験も高校受験も1~3月と冬季でも一番寒く、空気が乾燥する時期に重なり、
感染症と呼ばれるインフルエンザや風邪などが流行する時期と重なるためです。
夜遅くまで勉強して睡眠時間を削ることによって、
免疫力が低下して更に病気に罹りやすくなっていることも原因の一つです。
最近では受験生が罹りやすい病気の一つに、うつ病も挙げられてきています。
うつ病は心理的なストレスが大きな原因ですが、
受験生は、勉強しなくてはいけないという強迫観念に追われたり、
夜遅くまで勉強していることで体に大きなストレスがかかりやすくなります。
うつ病にかかると、食欲がなくなったり、不眠になったり、
その後の生活に大きな支障をきたすことがあります。
いまは勉強に追われているからだと楽観せず、
周りの人間が異変に気付いた時に、早めに医療機関を受診することが大切です。
受験の追い込みの時こそ、たっぷりの栄養と心の余裕が重要となります。
睡眠時間が6時間を切ると、睡眠の質が悪くなり、記憶の定着も悪くなります。
うつ病の方はセロトニンという精神安定の物質が足りなくなることで発症しますが、
セロトニンを十分働かせるためには、一日6~7時間の睡眠と、
セロトニンを作り出すトリプトファンというアミノ酸を蛋白質や炭水化物から摂取する必要があります。
このため受験生には、勉強以上に体調管理も大切な事項となります。