うつ病になる原因は遺伝や子供の頃の経験など様々な要素があるようです。
私自身は神経質で完璧主義的なところがありました。
発症したのは東関東大震災の時です。
毎日毎日津波の映像や原子力発電の事故、そして余震の連続。
これが凄まじいストレスになっていたのです。
特にテレビなどの映像は非常に悪影響を脳に与えると、カウンセラーの先生がおっしゃっいました。
地震が発生して2週間位たった頃、突然心拍数が上がったのが意識出来ました。
なんだろうと思いながら相変わらずニュースなどを見ていると、
心臓がドキドキする感覚になんともいえないもやもやした不安の様なものが胸の辺りを襲ったのです。
この感覚が日に日に強くなっていきました。
それとともに睡眠中に悪夢を見るようになりました。
津波や原発の恐怖が睡眠時に襲うようになり、睡眠もあまり取れなくなりました。
そのうち早朝に起きれなくなり会社に勝手に電話をしているのです。
具合が悪いから休ませてくださいと。
こういう状況が続き、しかも昼間起きれなくなりました。
これはおかしいと心療内科を受診したのが長い戦いの始まりでした。
先生の診断はうつ病とのことで、青天の霹靂でした。
薬を処方され家に帰り家族に話をしました。
家族はそうなのーという感想しかありませんでした。
家族からは
何で会社にいかないの?
もっと頑張りなさい
と言われ、怠け者の様な扱いでした。
私もがんばらなくてはと思うのですが、症状は更に悪化
し息苦しさや頭に霧がかかったようななんともいえない不快感でなにも出来ませんでした。
心療内科を受診して2週間位たった頃、気分が比較的良い時間が出てきました。
薬の効果が出始めたのだと思います。
そうするとテレビを見る位の元気は出てくるので、また悪影響のニュースなどを見ると不安が襲い、
症状がまた悪化しました。
家族はこちらの気持ちは分からず、手伝いや頼みごとをしてきます。
なんとかやろうとするのですが、出来ずそんなこともできないのかと、
自己嫌悪に陥り更に仕事をしなければという焦り、そして経済的な心配不安が出てきました。
暫くこうした状況が続き生きているのも辛く苦しい毎日でした。
しかも家族はそんな苦しさを分かってくれない悲しみも大きくなってきました。
そんな状況の中、心療内科の先生がカウンセラーの先生を紹介してくれました。
これが一つの転機だったと思います。
他にもうつ病の本を買って自分が読み、そのあとで家族に読んでもらいました。
何冊も読んでもらい、家族も単なる怠け者ではないと徐々に理解を示してきてくれました。
私に対して仕事や家の事は気にしないでゆっくり焦らず、心を休めなさいと言ってくれました。
うつ病はストレスをためないようにして、家族の理解がないと完治は難しいと感じました。
今でもまだフルタイムの仕事は出来ませんが大分回復し、家の仕事などを手伝えるようになりました。