うつ病=心の風邪と、メディアなどは伝えていますが、
なられた方、なった当事者として思うことは風邪なんて生易しいものじゃないということです。
身体的要因、精神的要因から様々な方面からの過度な苦痛により、
脳の神経伝達物質に異常が起こるもの。
しかも発症すると、人によりますが半年~10年、20年と
短期で快方に向かうか長期にわたり付き合っていかなければならない場合があります。
現代の日本は精神論が根強く、未だに誤解と理解の少なさに
苦しんでおられる方が私の周りでも多く見られます。
私も4年前~現在に渡りうつ病と向き合っています。
なられている方の共通項として、私なりの見解ですが
以下のような気質の方が典型的なうつ病に陥りやすいものと思われます。
・生真面目・規則、規律を重んじる
・自分で物事を行わないと気が済まない
・基本面倒臭がりだが、集中するとガス欠になるまで頑張ってしまう
・プライベートなどでストレスを発散させる場所、または趣味がない
ざっと挙げましたが、簡単にいうと本来の性分として、
真面目さ故の不器用さがうつに繋がるという場合が多々としてあると思われます。
ここで言いたいのは、真面目は立派な長所です。
ただ少し足りないのは、妥協すること、自身の頭の中の規範から少しでもいいからズレるということでしょうか。
何かと縛られている現代で、自身でまた自身を縛り付けていないでしょうか?
うつ病と付き合って行く上で、まず頭の中の自分ルールを取り払わないと、
復調したものもまた悪化する場合があります。
まず付き合い方、快方に向かうにはどうするかなのですが、
症状の程度はありますが、軽い運動を行うことです。
薬の副作用が強く、なかなか出来ないことが多い方もおられます。
できる範囲で結構です。
代表格はウォーキングです。
人目が気になるという方は、お家で足踏みだったりでもよろしいのではないでしようか。
運動によりセロトニンという副交感神経に働きかける物質が出ます。
これは薬と同等、またはそれ以上の効果があるとされています。
次に生活サイクルを元に戻すことです。
陽の光もまたセロトニン発生に重要な物なので、出来れば朝日を浴びてください。
朝の軽い運動と朝日を掛け合わせると、効果もそうですが、
充足感が得られるのが分かりますので、やられるとよろしいかと思います。
最後に絶対にうつ病に対して嫌悪感、罪悪感、焦りを感じないことです。
周りがどうこう言おうが、あなたは周囲の人より自分を厳しく律する事が出来る人です。
ただ現状なられている方、律するにはまだ早いです。
なぜ治らないんだ?
なんでこんなに頑張ったのに自分だけが?
という思いは完全には取り除けません。
そう思った時こそ、うつ病に対してのアプローチの方法を考える時です。
今挙げた例は一般的な対処の仕方です。
自身に合った運動もそうですが、闘病中は、
楽しい物を楽しいと思えるようになる考えを培う療養期間です。
体が疲れた時は休みましょう。無理なさらずに。
楽しくなかったら無理に続けなくてもいいです。辞めちゃいましょう。
あれをしたら絶対に治る、はありません。
日々、自分と散々向き合っているんですから好きな事をしたらいいんですよ。
泣きたかったら思いっきり泣く方法を調べる。
私もガス抜きにたまにやっています。
とにかく穏やかに、平々凡々の日々を送ってください。
それがうつ病の付き合い方です。
私はこれに気付くまでに時間がかかりましたが、結果今は寛解へと向かっています。
完治はありません。
ガンと同じく70%~80%の状態に戻る事が目標なのです。
今悩んでおられる方、なりそうなくらい滅入ってる方。本当にご自愛ください。
誰がなんと言おうとも、あなたはこの世で1人。
必要な1人なのですから。