爆弾を抱えて生きる

私の従兄弟は中学校の教師です。

8年間正職員を目指して試験を受け続けやっと去年合格しました。

小さい頃からずっと教師を目指していた彼は合格してとても嬉しそうでした。

 

しかし、やっと正職員として働き出した去年の夏、従兄弟は鬱になりました。

それまでも臨時職員として働いていましたが、

正職員になったというプレッシャーや責任が彼には重かったのかもしれません。

 

大きな原因の一つは生徒と上手くいかなかったことでした。

従兄弟はとても真面目で素直な人です。

真面目すぎて悩んでしまったんだと思います。

 

彼は深く暗い海の中でもがいているような、

頑張っても頑張っても上がって来られないそんな感覚だと言います。

今まさに彼は溺れているんです。

とても不安定な状態で、正直どう接したらいいのか悩むばかりです。

 

彼は人と顔を合わせるのを嫌がり、私が彼の家を訪ねると部屋にこもって出てきてくれません。

少し状態が良い時には部屋から出てきてくれるのですが、

なるべく地雷を踏まないようにと言った感じです。

 

彼の仕事の話には触れません。

彼は部屋から出てきてくれた時も目を合わせようとせず、ただぼーっと下を向いています。

他の人たちが会話をしている中で存在を消してそこにただいるだけという状態です。

「話しかけないでくれ」「見ないでくれ」と言われているような感じがします。

 

せっかく少し状態が良くて顔を出してくれているのに刺激してはいけません。

なるべく普通にいつも通りに接しながら彼が存在を消している邪魔をしないように過ごすので精一杯です。

 

うつ病は治らないと言います。

状態が良い時もありますが、完全には治らないものなのです。

状態が落ち着いていても何かあるとまた暗闇の中に引き戻されてしまう。

うつ病が再発してしまうそんな状態で一生暮らすことになります。

常にいつ爆発するか分からない爆弾を抱えているようなそんな感覚です。

 

私の従兄弟もそうです。

少し状態が落ち着いて職場に行けていても

うつ病の原因になった生徒の顔を見てしまうとまた学校に行けなくなってしまい部屋にこもってしまいます。

その生徒が卒業しても同じようなちょっとしたトラブルが起きるとすぐに再発してしまうんだと思います。

 

周りの人はとにかく根気強く支えていくしかないんだと思います。

見離さないでいることはとても大事です。

良い時も悪い時もその時の状態に合わせて見守っていくしかないんだと思います。

 

1番きついのは本人です。

誰かが側にいてくれる、この人だけは信頼できると思える人が1人でもいると

少しは気持ちが違うのではないでしょうか。



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