うつ病を根本から改善させるためには、生活習慣や食生活を正すことが不可欠であるといわれています。
うつ病の特徴的な症状としては、朝が調子が悪く、
午後から夕方にかけて調子が良くなるようになってくる傾向があります。
そのため夜型の生活が中心となりがちで生活習慣が乱れがちです。
そのためにもうつ病を克服するためにも家族の接し方が重要となります。
だからといって早朝無理矢理に起床させようとするのは
かえってストレスが溜まってうつ病を悪化させる元にもなります。
早朝に起床してウォーキングなど軽い運動をするのが望ましのですが、強制するのは良くありません。
あくまでも本人の意思を徐々にそちらに向けさせるようにするのが理想的な接し方といえるでしょう。
お昼過ぎまでだらだらと横になって過ごすのは、うつ病である本人も良くないことだと分かっているはずです。
起床したら少しでもいいですから、外に出て太陽の光を浴びるようにさせることをおすすめします。
部屋の中に閉じこもってばかりいると憂鬱な気分が抜けません。
また太陽光を浴びるのは脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌を促進させる効果がありますから、
うつ病の症状の軽減につながるとされています。
決まった時間に起床して朝食を摂り、その後体に倦怠感があるのであればまた寝ても構いません。
ただしその後も昼食、夕食と決まった時間に摂るという週間をつけることだけでも
うつ病の改善には重要なことです。
うつ病になると食欲自体が低下しますので、
本人の好みの食材を取り入れるなどの工夫をしながら
栄養価の高いバランスの取れた食事を用意するよう心掛けることも大切です。
また注意したいことの1つにアルコールの摂取があります。
うつ病になると精神的な落ち込みを紛らすためにアルコールの量が増える人が多いようです。
しかし過度のアルコール摂取はかえってうつ病治療にはマイナスとなりますので、
周囲の人は気を配りアルコールの摂取はほどほどにするように注意しましょう。
また同時にうつ病になると糖分を過剰に摂取する傾向があるとも指摘されています。
甘いものを多く食べたり飲んだりすることでストレスを発散するようになる人が多いものですが、
これはうつ病の症状を悪化させるばかりか、糖尿病などのリスクを高めることにもなり危険です。
食生活においては良質のたんぱく質やミネラルを中心に、
栄養バランスの取れた食事をしっかりと摂ることが大切です。