幼馴染の一番の友人が数年前からうつ病を発症しています。
もともと、非常にまじめで繊細な子でした。
小さいときから、緊張したりすると過呼吸を起こし、それは社会人になってからも続いていました。
私が一緒にいるときも一度過呼吸で意識を失い、救急車を呼んだことがあります。
その友人は早くに結婚し出産、幸せに生活していたし、仕事もしだしたと聞いていましたが、
お互い忙しくて10年ほど前から連絡を取らなくなり、ある日久しぶりに連絡があったと思ったら、
「うつ病で二年くらい家に閉じこもっている」というのです。
私は医療従事者ですが、うつ病に関しては「がんばれ」といってはいけない程度の知識しかなく、
久しぶりに家に行くね、と手土産を持って訪問、
その数年ぶりにあった友人がものすごく太っていることにまずとても驚いてしまいました。
薬の副作用と、うつ病で外出できなくなったので、という理由でした。
家に行き、いろいろと話を聞きました。
職場のストレスからパニック障害になったこと、その延長でうつ病を発症したこと、
はじめに言った医師と相性が悪く、その間どんどん悪化してしまい、
今は家事もできないこと、とにかく睡眠障害がひどくて眠れないことなどなど…。
こういう場合は聞くしかないと思い、話を3時間ほど聞いたでしょうか。
淡々とひたすらに話し続けるその姿は昔の明るかった友人とは全く違う姿でした。
しかも、被害妄想が激しく、ところどころつじつまの合わないところがあります。
それでも私はうんうんとうなづきながら聞きました。
聞けば発症してから全く他人に会う気が起きず、ようやく連絡する気になったというのです。
友人はネットの世界にはまっていて、そちらのほうでも友人というか仲間がいるようで、
それはそれでよかったなと思いました。
そしてその日別れてからは、SNSで連絡を取り合ったり近況を知ることになりました。
その後すぐに夫と離婚した友人は、子供とも離れまたかなり不安定になっていたようです。
ネガティブな発言がSNSにアップされることも増えました。
そんなときには、例えばフェイスブックではたくさんのコメントが入り、
たぶん顔も見たことがないような人がたくさん慰めてくれています。
そういう世界も悪くないなとつくづく思いました。
二度ほど、フェイスブックとタイムラインに「今から死にます」というような投稿がありました。
コメントも殺到していましたが、もちろん私も慌てて電話し(出ませんでしたが)ラインを入れました。
すると次の日にごめんね、もう大丈夫と返事が来るのです。
お騒がせかもしれないですが、こういうことが発言できて
みんなから必死で止めてもらえるのは、SNSのよさだと思うのです。
たぶん電話がつながっても何もうまくはいえなかったでしょうし。
今は文字でつながれるツールもありますし、距離が近すぎるとうつに引っ張られますから、
こういったSNSをうまく使って接していけたらなと思います。