会社に入社した当時はそこまでうつ病と言うのを聞いたことがありませんでした。
しかし、段々と年数が進むにつれ、うつ病で会社をお休みされる方が増えてきました。
私は当時、事務の仕事をしていて、
病気でお休みされる方の手続きなども行っていたので、
部内の方の病気での欠勤情報は必ず入ってきました。
うつ病で会社をお休みする方が増えてきた頃、
会社でうつ病とは何かとか、
うつ病の方が職場にいたらとか、上司としてどう対応するかなどの教育がありました。
会社全体でうつ病の教育があるということは、社内でも相当多かったのだと思います。
うつ病の方との接し方は、特別扱いをせず、普通に接するのが一番いいと聞きました。
難しいですよね。
うつ病で休むと聞くと誰もが構えてしまいます。
うつ病のことであまり理解されていなかった時代は、
なまけ病だみたいなことを言われて、辛く当たる上司も多かったようです。
それがダメと言う風調になり、今度は過度に心配する方もいらっしゃったようです。
あの人はうつ病だから、あまり責任のある仕事は任せないようにしようとか、
その人の言うとおりにしようなどと。
そうするとうつ病の人は、自分を特別扱いされているような気がして余計に嫌になるようです。
だから、「大丈夫?」とか「がんばって」などと言う言葉もあまりかけないようにと言われました。
うつ病でお休みされる方と直接電話でお話しする機会も多かったのですが、
なるべく他の方と同じように接するように心掛けました。
あまり強い口調で言わないことや、冷たい態度を取らないようにすることにも気を付けました。
書類の提出など、お願いしたことに対して対応してくれなかったときなどでも、
あまり責めないようにして淡々とお願いを伝えました。
うつ病の方は、自分がうつ病と思いたくない方もいらっしゃったり、責任感が強かったりする人もいます。
なかなか自分のことを話したりしないのですが、
その方が自分の話をしたりしてくれたときには、なるべく耳を傾けていました。
仕事が忙しくて、早く次の仕事に取り掛かりたいと思っていても、
話すことでその人の気持ちが少しでも軽くなればと思って聞いていましたよ。
孤独を感じさせるのはダメだと思ったので、なるべく寄り添うように。
でも、過剰に特別扱いはしません。
うつ病の方は、敏感だと思うので、言葉使いにも気を遣いました。
周りの人のさりげない気持ちが大事なのではないかと思いました。