職場でのうつ病のサインを知る

職場におけるうつ病は、仕事の質や量の負荷、

組織内の人間関係のストレスなどから生まれます。

 

発症は過労やパワハラなどといった必ずしもマイナス要素からのものだけでなく、

昇進や昇格、プロジェクトの責任者に選ばれるといった、

周囲からはプラス要素に見えるお祝い事も引き金になってしまいます。

 

良いことも悪いことも、環境の変わり目が

うつ病につながる可能性があるのだということをまず知っておくべきです。

 

ただ、実際には仕事をこなして成果を上げることがどうしても求められるため、

同僚や部下がメンタル疾患にかかっているのに気づくのは現実的にはなかなか難しく、

周囲がやっと気づいたときにはかなり重症になっているという例が多くあります。

 

このようなことを防ぐためには日頃から同僚や部下の言動を意識して見聞きしておくことが必要です。

うつ病にかかってしまう人は必ず何らかのサインを出しています。

自分はうつ病ではないと思っている人、思いたくない人も知らずにサインを出している場合があります。

そのサインをいち早く見つけて治療していくことが完治そして職場復帰への近道になります。

 

では、そのサインとはどういうものなのでしょうか。

それは「今までとは違う」「いつもと違う」というサインです。

例えば、「ちょっと前までは昼食は同僚と連れだって行っていたのに最近は一人で行くようになった」というもの。

これは人と接するのが負担となり苦痛になっているサインともいえます。

 

このほかにも、「口数が減った」「独り言をいうようになった」「笑顔が減った」

「遅刻が増えた」「仕事が遅くなった」「ミスが増えた」

「表情が冴えない日が続いている」「欠勤が多くなる」など、

いつもとは違う言動がサインになります。

どれもその人を常に意識して見ていればわかることがほとんどのはずです。

 

このときに大切になるのは「声掛け」です。

立ち入るのは本人も気にするだろうからと温かく見守ろうと何もしないでいるのは

かえってうつ症状を悪化させるもとになります。

 

まず声を掛けてあげる。

そして話を聞く。

このスタンスが大事です。

 

話は聞くだけでも充分です。

話を聞いてもらうだけでもストレス軽減、心の解放につながるからです。

 

話では、ストレスを減らすという観点から余計なプレッシャーをかけることは厳禁です。

相手の話に耳を傾ける「傾聴」を主眼に置きます。

強い口調の受け答え、説教じみたアドバイス、

そしてよく言われているように、激励と思ってつい口から出てしまう

「頑張れ」という言葉は使わないようにしたいものです。

 

話をしてこのまま放置していては危険だなと感じたときには

やんわりと心療内科への受診を勧めます。

いきなり心療内科ではハードルが高そうな場合は、

カウンセリングを受けることを勧めてみます。

 

カウンセリングというだけで、そこに足を向けるハードルはぐっと低くなります。

なお、会社によっては産業医の心療内科の先生とともにカウンセラーが在籍し

定期的にカウンセリングを受けられるところもあったりしますので、

そういうところは事前の相談も含めてうまく活用すべきです。

 

うつ病は、早期発見・早期治療がポイントになります。

本人は知らず知らずにSOSを発信しているということを念頭に置きつつ、

同僚や部下と接してみてください。



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