慣れぬ仕事でうつ病に

会社で働きだして10年たったころ、

転勤と共に今まで従事していたSE職から営業職へと変更を余儀なくされました。

 

働いていた会社は、大手企業からSE部門が独立した会社です。

いうなればSE従事者ばかりの会社です。

 

拠点を広げよう、顧客を増やそうと営業職に抜擢された人は

1からのスタートでしたが、助け合い何とか営業という職を全うしていたと思います。

 

私が異動した場所は、そんな状況が一段落したであろう頃です。

やっと、それぞれが軌道に乗りはじめた頃なんでしょう。

自分の事で精いっぱいで何も誰も教えてくれません。

見知らぬ土地で何もわからず月のノルマだけが課されます。

 

上司からのアドバイスも全くなく、ノルマの金額の話しかしてきません。

相談にのってくれる人は誰もいませんでした。

何をすればいいのか、毎日毎日悩み続け、月の定例会議を迎えるのが非常に憂鬱でした。

そんな日々を送っていると、突然、通勤電車で気分が悪くなり乗り続けていくことができなくなったのです。

うつ病の発症でした。

 

医者に話すと、自分でも驚くぐらいの涙があふれ出し号泣していました。

まさか自分がうつ病になるなんて!

とても驚きました。

そんな弱くないと思い込んでいたから。

 

医者からしばらく休職するようにとの診断書が下り、2か月ほどお休みしたと思います。

ずっと考えこんで自分を追い込んでいったのでしょう。

何もできない自分がふがいなくて、情けなくて。

しばらくゆったりと過ごしました。

 

「頑張って」という言葉は逆効果です。

頑張ろうと自分の心にムチをうち続けていたのですから。

頑張ってきたんです。

何とかしなければ・・と日々思いながら。

 

遠方に住んでいた母が駆けつけてくれ、少し頑張って出かけてみましたが電車には乗れず、

エレベーターに恐怖を覚え体もままなりません。

とにかくゆっくり、ゆっくりです。

 

はじめは家で、じっとしていました。

テレビを見て気を紛らわせたりして。

少し気分がよくなると、近くにぶらぶらと散歩に行きだしました。

自転車にも乗ったりしました。

定期的に医者に通い、話をしていました。

結局、話をするのが良かったんでしょう。

誰にもいえずに自分の中にすべてためてしまっていたのですから。

電車も一駅のるところから練習です。混んでいる電車は乗れません。

 

会社への復帰は短時間就労からです。

電車が混んでいない時間帯に通勤できる時間。

そして仕事内容は事務的なものに変更してもらえました。

何をすればいいのかわからなかった私にはありがたい対応でした。

考えなくていい作業は、ふがいない自分を忘れられるのです。

少しずつ時間も増え通常業務に戻ることができました。

しかし、一度感じた満員電車での不安はなかなかぬぐいさることはできず、

いまだに少し体調が悪くなることもあります。

 

でも当時、比較的早めに社会復帰できたのは、

休職という選択肢を与えてくれた会社と

復帰の際にもムリをせず焦らず見守ってくれて話を聞いてくれた上司のおかげだと思っています。

決して「頑張れ」とは言わないでくれたおかげだと思っています。



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