近年、私の仕事上の知人にうつ病の方が急増しています。
その人達との接し方の例を紹介します。
1人の方は、一部上場企業に勤める方で、公私とも長年付き合いのある友人です。
会社もその方がうつ病だと知ったうえで、勤務しています。
多少仕事上の支障はありますが、大きな会社であり、上場企業であることから寛容に対応しているようです。
福利厚生上は素晴らしいことだと思うのですが、私の周りでは、いくつか問題が出てきました。
私は、その人の部署と実際に取引を行っており、
業務内容によっては、私の知人を紹介し、対応する場合があります。
そんな時に、いちいちこの人はうつ病だと言って紹介するわけではありません。
どちらかと言うとそれを隠し紹介している状況でした。
しかし、あるとき、彼に紹介した友人からクレームがありました。
なんかこの人おかしいのではないか?というクレームです。
具体的には、仕事上の約束を守らないことでした。
内容を聞いた範囲では、うつ病に起因するものでした。
私の知人におかしな人を紹介すれば、自分の信用をなくしてしまうため、
それ以降、その人には、他人を紹介することを一切やめてしまいました。
その判断が、もっとも正しい判断だったのか、今でも悩んでいます。
別の仕事上の知人の事例です。
その人もとても有名な大手上場企業に努めておりますが、
その人はうつ病を会社には隠して勤め続けています。
私は親友なので秘密に知ったことなのです。
ほかの殆どの友人はそのことを知りません。
うつ病の彼は、会社に内緒で、うつ病の病院に通っています。
仕事中に会社に内緒に行くときもあるそうです。
その会社では、そのような病気が会社に知られた時には、合法的に左遷されるとのことでした。
業務内容が、うつ病でも問題のない部署に異動するといえば聞こえはいいのですが、
実際には、そのような人々を会社から切り捨てていくのが真意です。
上記二者の場合、うつ病の原因は、仕事の多忙や気苦労とのことです。
他の知人の原因は、全く異なります。
家庭内の気苦労でした。
その人は、家にいることで心労があるとのことで、土日もなにか理由をつけて会社に出勤しています。
仕事場のほうがストレスが無いというとても珍しい状況です。
私の人生では考えられないことです。
その人は、うつ病と因果関係があるかないかわかりませんが、別の病気が発症し、若くして他界しました。
三人の人々に共通する点は、全てが日本を代表する一部上場企業の社員というところです。
三人ともその企業を代表する花型セクションで働くとても能力の高いビジネスマンたちです。
大げさに言えば、日本の将来を左右する企業を代表するビジネスマンなのです。
私の知人の中でうつ病が多いのは、決まってそのような人たちです。
日本の将来を考えれば、このような人が大量に発生しないようなビジネスの行い方、
社会のあり方を真剣に考える必要があると思います。