うつ病から会社に復帰した後の対応は難しかった

メーカの開発部門責任者であった時に開発業務及び海外出張が非常に多く、

そのストレスからうつ病にかかってしまいました。

かなりうつ症状が進行していた様で、その後、約2年間、治療を受け続けました。

 

ようやく会社に復帰できる目途が立ち、かって在籍していた職場に戻ることになりました。

その職場で与えられた仕事は、第1線の開発業務から外れて、

開発支援的な、あまりストレスがかからないものになりました。

 

2年の月日が経って、その職場には私を知らない人も数人は居ましたが、

大部分の人達は私のことを昔から知っている人達でした。

何故私が長期間休職を続けていたのかということは、

私が復帰する直前に、その部門長から職場の人達全員に朝礼で説明しているとの話は聞いていました。

 

しかし、職場の人達はかっての私と、現在の私と、

どの程度精神的にまた身体的に違う状況なのか、わかる筈もありません。

またうつ病という、既に世間ではよく知られている病気とはいえ、

実際に当事者になってしまわないと、もう一つ正確に理解されていない病気であることから、

お互いに遠慮する様な状況がしばらく続きました。

 

長く付き合いがあって、ある程度気心が知れていた人達は私が座るデスクにまでわざわざ出向いて

私の状態を尋ねたり、いろいろアドバイスもしてくれました。

私の方も自分自身の精神状態が完全に以前のタフな状態に戻っていないことを、

十分に自覚はしていましたが、まわりの人達に遠慮させて負担を与えてはならないという気持ちから

少し背伸びをして元気にふるまっていたかも知れません。

 

また私が、復帰後の初めての朝礼で自らうつ病であることを話したことも影響したのか、

私の様にうつ病であることをオープンにすることができずに、

会社には黙ってうつ病の治療を受け、抗うつ薬を服用しながら

業務に耐えていると告白してくる人達も現れました。

 

この様なこともあり、私は職場の中ではかえって元気にふるまい、

休職する前の落ち込んだ状態を見せることはありませんでした。

私も頑張りすぎたかも知れません。

私の職場での適応ぶりに安心したのか、だんだん周囲の人たちの遠慮する気持ちは無くなっていきました。

 

今までは、あまり命じられることの無かった出張業務もだんだん増え、

そしてまた業務の厳しさが徐々に増していったのです。

その影響もあり、ときどき体調を崩すことがおきました。

どうしても休むことのできない仕事があるときは、

その日に備えて休んで体調を維持しなければならないことも増えました。

 

しばらくは、そうやって仕事をこなしてきましたが、

再び、もうどうにも耐えられそうもない状況に追い込まれていきました。

うつ病の再発です。

復帰してなんとか仕事を1年間はこなすことができましたが、仕事を辞めることにしました。

復帰後の仕事量は、ある程度の期間は配慮しておかなければ難しいことを、

私は身を持って体験しました。



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