ここ数年間で「うつ病」と診断されるケースが右肩上がりになっております。
診断されてている=受診をされている事になる為、
「隠れうつ病」の方を含めれば膨大な数になると予測されます。
今回は社会人で「うつ病」と診断された方々の復職された方々を迎える方、
人事関係者及び管理職の方を対象にお話しをします。
先ず「うつ病」の正しい受け止め方をしてください。
必ずしも「うつ病」=メンタルが弱いケースではありません。
「真面目」な方がストレスを溜めてしまい発病するケースもあるようです。
頼まれた仕事を断ることができない・ストレス発散の仕方が苦手・
責任感が強すぎる・物事に対しストイックすぎる。
この様なケースが「うつ病」になりやすいようです。
最近の企業では定期的に「メンタルヘルスチェック・ストレスチェック」を実施して
社員の心の状態を把握するケースも多いです。
そして、検査結果により専門家のカウンセラーと「メール相談・電話相談・面談相談」をして
心療内科で受診をします。
そして担当医との相談で1~3ヵ月程度の休職となります。
そのケースで復職される場合は担当医より診断書が発行されるのですが、
多くの患者は午前中には調子は悪く午後から夕方にかけて調子よくなるようです。
理想的な復職方法として、時間短縮期間を設けるケースがあります。
定時が9時~17時の場合、11時出社・午後出社・3時退社のように
「担当医・企業・患者」の三者の連携が必須です。
注意事項として「休んでいた分、頑張ってもらわないと・・・」の言葉や雰囲気は厳禁です。
なぜならば、患者本人が「どうするべきか?」を必要以上に感じているケースが多いのです。
また薬の副作用として、「ぼんやり・物忘れ等」が有り得るので
危険を伴う作業は担当医との打ち合わせが必要になります。
患者本人のみの判断は厳禁です。
優先順位で考慮をすると「通常出社が出来る」です。
仕事の中身は次の工程になります。
そして、復職をする際に重要なことは、休職者を、どの部署で復帰させるのか?
が重要になります。
理想的な復職とは、休職前の部署に戻ることではありません。
また馴染みのある環境が全てではありません。
多くの患者は他部署にて時短勤務での復職が理想のようです。
私は「双極性うつ病」と診断され合計で1年間の休職から復職をした経験者です。
私を知る関係者のなかには、私がうつ病だということや、
投薬しながらの勤務を今も続けているとは知らない方も多いのです。
「隠れうつ病」も考慮すると、今後の課題も多いと思いますが
「退職」ではなく「復職」ができる環境づくりは必要なようです。