主人がうつ病になったのは8年前でした。
「夜、眠れない。胸がドキドキする。」
と主人が言ったので、電話帳で精神科の病院を探しました。
私は用事があったので、主人が一人でその病院に行くと、すぐ、うつ病と診断されました。
私は看護師の経験があったので、看護学校でうつ病患者の接し方を学んでいました。
基本的には頑張れと言って、励まさないことです。
主人は病院でもらった薬を飲みながら、会社には行っていました。
主人が夜勤をやっているため、私は寝ている寝室が主人と別なので、
夜中に自殺していないかどうか、見に行きました。
これも看護学校で学びました。
主人は薬の副作用で、掃除をやたらよくしたりしていたので、私はそのまま様子を見ました。
そのあと、主人がお医者さんに行って、薬を変えてもらったそうです。
私も3歳の次男を連れて、病院に付き添いましたが、
次男が待ちくたびれて、近くの子育て支援センターで時間をつぶしていたりしました。
私は主人がやる気をなくす病気なので、暗くなり、家の中で重苦しい雰囲気が漂ったので、
お寺や神社に連れて行って、できるだけ外に出るようにしました。
主人も嫌がらずについてきました。
主人も1週間会社の休みを取りましたがあまり効果はありませんでした。
長男はその時、小学5年生なので、
「お父さんは心の病気なんだよ。でも、励ましてはいけない病気なんだよ。」と言って聞かせました。
そのあと、胃潰瘍になり、お医者さんに「下血しているので入院したほうがよい」と言われ、
私はいい機会だと思いました。
病院が私の父と一緒の病院で入院したので、
母や義父、義母も見舞いに来て、励ましていたので、励ましてはいけない病気だと言いました。
入院は主人にとって、よい薬となり、この後、劇的によくなりました。
会社もちょうどリーマンショックで不況となり、仕事がなくなってしまったので、
長期に休むことが出来、治ることに貢献しました。
会社もこの後、復帰することが出来ました。
私は主人が納得するまで、定期診察についていきました。
子供は待っている間、おもちゃなどで遊ばせました。
お医者さんの勧めで、医療費が無料になる、自立支援医療制度を教えてもらい、市役所に申請しました。
主人はこの後、薬の量を減らしてもらい、現在も病院に通っています。
最近は一人で病院に行っています。
主人は「もう治ったんじゃないかな」と言っていますが、お医者さんはもう来なくてよいとは言いません。