家族の誰かがうつ病になると、
「原因はもしかして、自分にもあるのではないか?」
と考えてしまう人もいるでしょう。
家族の中には、「妻がしっかりしていないからだ」とか、
「お前はこういう性格だから」とすぐに犯人探しをする人もいるかもしれません。
大切な家族がうつ病になると、喧嘩が増えたり、スキンシップが減ったりと、
人間関係が非常に難しくなってしまいます。
そういうところに、「あなたのせいで・・・」と言われてしまったら、
その人は、患者本人以上に辛い思いをすることになるでしょう。
じっくり話し合うことが必要
うつ病は、人間関係のストレスがきっかけで起こる場合が多いです。
患者本人とパートナーの間には、いくつかの溝があるはずです。
夫や妻、恋人との不仲や微妙な価値観のズレを、思い出してみてください。
パートナーがストレスの発生源になっていて、それに耐えられないとすれば、
いっそのこと別れてしまうことが、うつの解決になることもあります。
しかし、耐えられる程度のものであれば、解決のために話し合いを持つべきです。
うつ病患者のうつが治るのをフォローできるのは、一番そばにいるパートナーだけなのですから。
患者本人は「辛かった」ということをわかってほしいだけなのです。
家族としては、「取り戻せないこともあるけれど、私にも問題があったかもしれない。
だから、どうすればいいのかを一緒に考える関係に変えていこう」
という未来志向の姿勢を示す必要があります。