毎日、家族のために一生懸命働いてくれている旦那さん…
時にケンカしたり、気分が悪いときもあるけど、
基本陽気でおしゃべりで子供大好きな旦那さんです。
社長ということで、責任もあり一匹狼の立場上、
一人で抱え込む問題や悩みも数え切れないほどあります。
けど、基本仕事は男の私に任せろタイプなので、
都合悪い事は家でペラペラ話したりはしません。
でも、何となく様子の変化に気がついてはいました。
何だかこの頃元気もない、朝起きるのが辛そう、
仕事が億劫、やる気がでない、目が死んでいるなぁ…
と、妻だからこそ分かったのでした。
様子がいつもと違い、しばらく見守っていると、これはまさに鬱症状そのものです。
飲んで帰ってくると、辛いだの私が死んでも…だの、
恐ろしいくらいマイナスな事を口走るようになりました。
とにかく旦那は私に仕事をしてほしいと頼みだしました。
自分でも自分自身が情けないようでしたか、
とにかく仕事に対してやる気がなくなってしまい、欲もなくなってしまったんだと言います。
あんなにがむしゃらに、男のオレに任せとけ!
と張り切って声を荒げていた人が嘘のように、うつ向いてしまいました。
私は、出来る範囲で旦那の仕事を手伝うことにしました。
そして、旦那は一人じゃない、旦那の力になるよ、旦那を支えるよ
という姿勢を見せるようにしました。
下手にこの状態の旦那に向かって、
家族の為に頑張ってよ!責任とってやらないと!男でしょ!
などと言って、変なプレッシャーを与えてはいけないからです。
鬱の人に追い込むような事を言ってはマイナスです。
すると、時折心を開いた旦那は、今の仕事での問題や悩みを私に打ち明けてくれるようになりました。
そして、私もそれらを共感する事で、旦那の気持ちも少し落ち着いたように見えました。
けど毎朝、出社するのは一苦労です。
本人も起きたくても起きれないそうです。
もちろん、頭では経営者なので出社してやる事やらないと、あれもこれもと分かっています。
しかし無理で、そこが辛くまたストレスとなって跳ね返ってきていました。
不思議なことに趣味活動は出来ます。
山登りが好きな旦那は、休日になると山登りに行きます。
週末は朝スッキリと起きれるようで、張り切って準備して楽しんでいます。
結局、大きな仕事での問題が解決し、それからしばらくしてから、旦那の鬱症状は落ち着き始めました。
恐ろしいようなことも口走らなくなり、発言もマイナスなことばかりではなくなってきました。
本当に、あの時は命の危険さえ感じてしまうほど覇気もなく
マイナス思考な旦那が心配で私も支えるのに必死でした。
けど、一緒に少し乗り越えたことによって、夫婦の絆は深まったように思います。