一般的によく言われているのは、うつの人に「ガンバレ!」と励ましてはいけないという話。
確かに、頑張れと言われると辛いです。
私自身うつ歴9年になりますが、いまだに頑張れという言葉はきついです。
なぜ頑張れと言ってはいけないのか?
もうすでにうつは頑張っている状態ですから、これ以上頑張れってあまりに理不尽過ぎます。
日本人は頑張れってよく言いますよね。頑張りますとか気軽に言います。
でもうつはもう脳がいっぱいいっぱいで、処理能力が落ちています。
それなのにまた頑張るって私からするとありえないことです。
次に言ってはいけないNGワードは、「大丈夫?」です。
これは意外なのかもしれませんが、けっこうこれも頑張れ同様キツイです。
大丈夫?って、大丈夫ではないですけど?と言い返したくなります。
前に近所のおじさんに唐突に大丈夫か?と声を掛けられて疲弊しました。
大丈夫な訳ないのですから、うつは病気ですから常に良くない状態なので
こうした言葉も気軽に言うべきではありません。
続きまして、言ってはいけないNGワードは、「~した方が良いよ」です。
これはついつい、話をすると言ってしまいがちなのですが、
アドバイスをするつもりではなくても、~した方が良くなるよとか、
何の根拠もないのに、うつの方に言うのは禁句です。
こちら側は、逆に否定されてる気がしますし、もしそれが良くても
自分には出来ないと思ってしまいます。
特に年上の方は、人生経験も豊富ですし、もっとこうしたら?とか
提案してくれる場合もあります。
でも、それって自分の辛さを認めてくれていない証拠なのです。
あなたならもっとこうするべきと言われても出来ないのです
もう何もかも出来ないのです。
そんなうつの辛さを少しでも分かりたいのであれば
気軽に~した方が良いなんて言わない方が良いです。
代表的なもの3つを挙げましたが、他にもけっこうあります。
主治医に対する意見なんかも良くないです。
うつの患者は、助けてもらう人が結構少ないものです。
主治医を否定されたら、それこそ誰も頼れないのです。
あと、何かと病気だ!病気だ!と騒ぐ人もです。
これってけっこう迷惑です。
それが家族だとしたら最悪です。
お前は病気だから、こんなことも出来ないと否定されれば自然と涙があふれてくるでしょう。
うつは繊細な病気です。
メンタルをやられた人に少しでも声を掛けたいと思うのはよく分かりますが、
まずは相手の話を聴いてあげてください。
何を言われても、頭は働きませんし、対応力も落ちています。
モチベーションも低下しており、なかなか一人では立ち上げれません。
そんな時、うん、うんと話を聴いてくれたら、どれだけ救われるか。
ついつい言ってしまいがちなNGワードについてお話しました。
うつの方にもし、出会ったなら、まず話をいっぱい聴いてあげてください。
うん、そうかそうか、辛いんだね。辛いよね。と同調してくれるだけで私たちは救われます。