あまり深刻になって気を遣いすぎるのもよくないと思います。
私自身がうつ病で悩んでいたとき、周りが心配そうにすればするほど自分の情けなさを痛感したりして、
落ち込みを加速したりした経験があるので、できればそっとしてあげるほうがいいと思います。
うつ自体は、別になんのこともないのですが、周りがそれに対して過敏に反応してしまうことに対して、
この病気の回復の遅さがあると思います。
私は5年以上この病気と付き合いをしていますが、もともと人間関係のこじれから病気を発症して、
人間関係にかなり機敏になりすぎていたきらいがあります。
ですから、周りの反応を誰よりも早く察知してしまうことにたけていて、
ちょっとしたことでもストレスに感じたりします。
そうした中で、周りの人たちが接するのに憶病になってしまうと、
ただでさえ距離をおきたがる病気にあるのにさらに遠のいてしまいかねません。
できる限り、最低限の言葉かけにとどめておいて、普段通りの会話でいいです。
よく、うつ病の人に対してこういうことを言ってはいけないというのがありますが、
そればかりを気にしてしまうと、何も話せなくなりますし、
患者にとってはそれは阻害されているように見えるのであまり難しく考えないように心がけることが重要ですね。
ただ、気持ちが落ち込んだり、沈んだりしているときは、適度な心配は必要です。
なぜなら、先ほども申し上げた通り、うつ病の患者は疎外感を受けたりすると傷つきやすいです。
ですから、心配されないことに対しても敏感になっているところもあり、
面倒くさいですが適度に注目してあげることも必要です。
とはいえ、バランスよく話しかけるというのは至難の業です。
私自身、そう接してもらいたいと思いながらも、そういうのはわがままだと思ったりもしますから、
後者の心配してあげるようにというのは優先順位としては低いです。
あと、根気強く話を聞いてあげることが重要ですね。
言葉にできない想いというのもありますし、何が原因でそうなったのかというのをせかして聞くことは禁物です。
できれば本人が話すまで待ってあげて、耳を傾けてあげることが必要です。
何かをしてあげなければいけないとかそういうのはなしに、
ただ話を聞くだけでもうつ病患者にとっては心の救いであったりします。
以上の内容をまとめあげると、気遣いは確かに必要な事かもしれませんが、
過敏な反応をしてしまうのは問題なので、
患者の様子をみながら、患者から口を開いてくれることが望ましいです。
相談事もなんでも受け手に回ってもらうことですね。
自分から何かをしてあげようとするのは少し違うと思います。
世間がうつ病を殊の外特別視してしまっている風潮があるので、
どこかしら気を遣わないといけないというようになっているようですが、
普通の人と同じように接してあげればそれでいいです。
あとは患者が話してくれる言葉がその反応となって帰ってきますから、それがあるまでは待ちましょう。