家族や友人にうつ病だと告白されたら、相談されたらどうすればいいのかわからない方もいると思います。
うつ病になった方も、色々な立場や状況の方がいらっしゃると思います。
まず、うつ病の方がニートであろうと会社務めであろうと学生であろうと親であろうと子であろうと、
その人に対して否定的な発言をする事はしてはいけません。
よくうつ病は病気じゃない、甘えだ。などと言う人達がいます。
今の現代社会、うつ病患者が増えてきている為そういった意見は以前より少なくなったのかもしれませんが、
それでもうつ病に理解を示せない人はまだ大勢います。
そんな方達が自身がうつであると告白した人に対して「うつは甘え」と否定するんです。
うつ病の人達は、自身がうつであると告白できる人の方が実際は少ないと思います。
そもそも自覚のない方もいますし、自覚してもどうせ理解してもらえない、
と周囲に言う事さえ諦めている方もいます。
ですが、なかには勇気を出して告白できる方もいます。
そんな勇気を出した告白を甘えだと言って切り捨てる事はしないでほしいです。
告白、相談するという事はうつ病の方だって
今現在の状況からどうにか抜け出したいと思っている証拠でもあります。
周囲にわかってもらいたい、助けてほしいという相手からの必死のサインです。
しかし、それを「甘えるな」「つらいのは皆一緒」「根性が無い」と簡単に否定されればそこで終わってしまうんです。
それらの言葉を投げつけられたうつ病の方は、
もう他人に告白も相談もできなくなって八方ふさがりになってしまいます。
そして誰にも相談できず受け入れてもらえず、本当に最悪の場合は自殺を選んでしまいます。
なにも自殺までしなくても、と思うかもしれません。
仕事辞めればいいじゃん、友達と遊んで気分転換しろ、趣味をつくれ、そうすれば気分もあがる。
とも思うかもしれません。
ですがその全てができなくなるのがうつ病です。
意味もなく泣き続けたり、食事をする気力も無くなり、たとえ趣味があってもその趣味さえできなくなります。
自分の感情なのに自分をコントロールできなくなります。
好きでそんな状態になっているわけじゃないのにその人を「うつ病は甘え」と切り捨てないでください。
完全に理解できなくてもいいんです。
その人の辛さはその人にしか分からないのも事実です。
逆に、理解しようとしすぎてうつの人に寄り添おうと過度に責任を持ちすぎ、
健康であったはずの人まで気持ちが引きずられる場合もあります。
大切なのはうつの人を頭ごなしに否定せず、ちゃんと話を聞く事。
でもうつの人を自分がどうにかしなきゃ、などと思いすぎない事。
ある程度理解を示しつつ、自分自身まで引きずられないようにしてください。
否定しすぎず肯定しすぎず、という距離感が必要です。
病院で診断されてないならまずは病院に行ってみましょう。
本人が行きづらそうなら一緒に行ってあげてください。
うつ病の方自身が前に少しでも進みたいけどできずに苦しんでいる、
という時にはそっと寄り添ってあげてください。
うつ病は自身の気力でどうにかなるものではない、
甘えではないちゃんとした病気であるという事を理解してください。