私自信が患者でございます。
ですので、患者ご本人さんからの観点で述べさせて頂き、
ご参考にして頂けたらなと思い述べさせて頂きたいと思います。
私は自慢事ではございませんが、罹患歴9年のいわばベテランです。
このように今の時代には正々堂々とカミングアウトできますし、
こんな風に記事を書かせて頂けるまでに症状も安定しつつあるのです。
病気になった原因は正直今になっても解らないですし、
病状を遡って述べさせて頂いたところで逆に暗闇に入ってしまいそうですので、
患者自身としてこのように「接して欲しい!」ということを書かせて頂きたいと思います。
ストレートにまず申し上げますが、私の家族の私に対する接し方はゼロ点どころか、マイナス点です。
被害妄想甚だしいとまで罵られたことがあるほどですから。
そこで、まずというか私はこれに尽きると思っているのですが、
患者さん自身を「信じる!」
うつ病という病気に対しての「理解を持つ!」ということです。
この2点だけで患者さんがどれだけ救われることか、それがどんな薬よりも効果があるのですから。
私は男性ですが、嫁いだ身であるという点も不利に働いたのかもしれませんが、
血の繋がった我が子の如くには到底思ってもらえなかったのです。
うつ病に限らず、精神障害とは外見ではなかなか判断がつきにくいものであり、医師にすら見えないのです。
ただ、医師は患者さん自身の心の叫びを100%信じて聞いて下さいますし、ともに頑張って下さいます。
うつ病とは勿論、心の病なのですが案外と知られていないのが、
心の病であると同時に身体の病でもあり、
私を含め身体的辛さに苦しんでる患者さんがたくさんいるという事実です。
この身体的な辛さというのも、簡単に言葉で表現しがたい辛さなのです。
本当に足元がおぼつかなく、何かにつかまらないと歩けないほどふらふらな姿を見ても、
芝居に見られたり都合の良い仮病扱いさえ受けたのです。
まるで、腫れ物に触るかのようにです。
前途のように実際目に見えない辛さとは、
本当に患者さんご自身にしか解らず周囲の理解を得られないという実情です。
ですから、患者さんのご家族の方が読んでくださってましたなら、
最低でもご家族の皆さんは患者さんを100%いや120%信じて下さい。
でも一般的によく言われる事ですが「過保護」にならないことも重要です。
「頑張って」という言葉が最も禁句というのが常識というように謳われますが、
本当にどうしようもなく辛いときには私は正直「頑張って」と優しく囁いて欲しかったです。
そうでないときは、「頑張って」は確かに患者さんにプレッシャーを与えてしまうことは確かで、
励ましの言葉は控えたほうが良いでしょう。
ただ、心の中では「大丈夫?辛いだろうけど頑張って!」と語りかけてあげて下さい。
その気持ちは患者さんには絶対に伝わりますから。
あと、私の場合はそんな状態でしたから自ら動くしか方法はありませんでしたが、
ご家族を含め周囲の皆さんには患者さんのために出来ることがたくさんあります。
本やインターネットで病気のこと、患者さんの叫び、
精神障害者手帳や障害年金制度のことなど手助けしてあげれることがいくらでもあります。
患者さんがとても辛そうなときは、そっと見守って下さい。
調子の良さそうなときにはホントにごくごく自然に接してあげて下さい。
私がそうでなかったので、こうして欲しかった(現在形ですがね)という思いは
絶対に必要なことと間違いなく自信をもって述べさせてください。
私のようにこの病と9年間もお友達にさせないであげて下さい。
特効薬は簡単に処方してあげれるのです。
私にとって一番欲しい、欲しかったのは「理解」という二文字です。