うつ病の方の接するときに、すごく大事だと思うのは、まず距離感だと私は思います。
私自身の経験ですが、症状がとてもひどいときは、
どんなに親しい方の意見でも聞けなかったり、
それを聞いて、気分がさらに落ち込んでしまったりすることもあります。
結局、自分が納得しないまま、仕事や治療などプライベートなことが進んでいってしまったことが多々あり、
後悔していることも多々あります。
なので、ご家族やご友人など、親しい方がうつ病になってしまったときも、
ついつい距離感が近すぎて、逆にご病気をされている方が疲れてしまうこともあるので、
離れすぎず、孤独感などを感じないように、かつ、ほどよい近さで、
求められたら答えて上げれるくらいの、
とにかく、バランスの良いところを見つけていけるといいと思います。
うつ病で、無気力だったり、なにもできないことも多くなってしまっていますが、
やはり、治療にはご自身の気持ちや、姿勢が大事になってきます。
なので、無理に立ち直らせようとして、ご本人の望みではないことを淡々と進めてしまっても
あまり良くないことになることが多いと思います。
あくまで、病気の方ご本人が、自分で立ち上がれる、そういうことのサポートをしてあげる、
踏み込みすぎないということが大事です。
逆に、元の関係が親しすぎて、依存されてしまうということもあります。
依存する、される関係になってしまっても、なかなか症状がいい方向に進まないこともあります。
そういうときは、できるだけ、お互いが疲れてしまわないくらいのバランスをとったほうがいいです。
そして、病気の方へ、「私は、あなたの味方です」という優しさを持っていただけるととても助かります。
病気になってしまった方に、今まで以上に踏み込んでしまい、あまりよくない方向に向かってしまうということが、
すごく自分の体験や、周りの話などを聞いていて、とても多いと感じています。
うつ病の方は、心身ともに疲れてしまっているので、労ってあげて、まずは休養。
そして、今まで通りの優しさと、少しの気遣いで接してあげてください。
「私は、味方です」という意志と、病気の方ご自身が、良い方向に向かい、
また立ち上がれるように、サポートをする
(最後に立ち上がるにはご本人の意志が大事だと思います。)、
ことが大事だと思います。
そして、最後にうつ病の方と接するときに、一人じゃないということ、
あなたは、素晴らしいということを、少しでも伝えて上げれるといいと思います。
初めてだったりすと、とても難しかったりするので、
臨床心理士やカウンセラーの方のお話を聞くのもいいと思います。
とにかく、うつ病の方、接する方、
双方が焦らず、バランスのとれた関係を目指していければ一番いいと思います。