私は、元気よく働いていた27歳の時、突然うつ病になりました。
自分でもわからないうちに、職場のストレスが溜まっていたようです。
うつ病は突然自覚なく発症する感じで、
最初家族から精神科へ行こうと言われた時は少し反発を覚えました。
病院へ連れていく時は、「たいしたことはないと思うけど、一応見てもらおう」
という感じで連れていくといいと思います。
「うつだと思う」「おかしいと思う」などと家族が言うと余計反発してしまいます。
病院に行って主治医と診察する時の注意点は、家族が喋りすぎないことです。
主治医はあくまでも本人の訴えから病名を類推するので、家族の話は参考程度にしか聞いていません。
たとえ心配で色々と訴えたくても、一言二言客観的なコメントをするに留めておいた方が良いです。
診察の結果自宅で療養する場合は、とにかく本人に構いすぎないことです。
私は自宅療養が長かったのですが、感情が高ぶっている時や落ち込んでいる時は
話しかけられると余計混乱し辛くなりました。
家族も深刻になりすぎずに、「大変ね」「辛いね」と少し共感する言葉を投げかけるだけで十分です。
最もNGなのは、「甘えていないで努力しなさい」「薬に頼るのはやめなさい」
などと叱咤激励に当たるような言葉をかけることです。
うつ病の人は甘えているのではなく本当に辛い思いをしていますし、投薬も治療上必要なものです。
見た目では辛さがわかりにくいので叱りたくなる時もあるかもしれませんが、
とにかくうつ病の治療には時間がかかるので気長に構えてください。
もし入院する場合は、お見舞いにあまり行き過ぎないことです。
本人から要望があった場合だけに抑えておくと良いです。
入院は静養するためのもので、あまり周りが本人にコンタクトを取ると
外からの刺激が多すぎて意味がなくなってしまいます。
静かで落ち着いていて、何もしなくて良い環境を作るために入院施設があるのです。
また、退院した後は一時的に良くなったように見えても、
また環境の変化などにより症状が悪くなることもあります。
体調の波があっても、一喜一憂せずに見守ることが大切です。
これまでの話をまとめると、うつ病の人には構いすぎない、
静かで何もしない環境でゆっくりさせてあげるということが重要です。
一番近い存在である家族がキーマンになります。
私は家族がどっしりと構えていてくれたので、安心して治療に取り組むことができました。
本人は辛くて他人のことを思う余裕がない場合がほとんどです。
暖かく見守ってあげてください。