私も、軽いうつ症状の経験者です。
実は現在も6週間に一度通院しており、もう10年以上になります。
一番初めの通院のきっかけは体の不具合でした。
不整脈がひどかったので、循環器科を受診しました。
他にも体の震え、めまい、頭痛、微熱などがありました。
しかしどこでも異常は見つからず、「メンタルな部分かもしれない」と言われ、心療内科に向かいました。
ここの先生はすぐに「軽いうつ症状ですね」とおっしゃいました。
俗に言ううつの症状ではなく、体の異変から始まったのです。
うつになりやすい性格でよく聞かれるのは、真面目、神経質、小さなことでもすぐ気にしてしまう・・・などですね。
私は何か物事が起きると、まず「自分のせい?」と思ってしまいます。
もともと、自分に自信がありません。
でも一所懸命頑張って、社会についていこうと努力しているのです。
周りの人が言うことも、大げさに受け取ってしまう傾向があります。
サラッと言われたことも、イヤミに聞こえてしまい、落ち込むこともしばしば。
一度友人に「そんなガラスを扱うようなお付き合いはできない」と言われたこともありました。
ショックでした。
確かにそうかもしれません。
でも、心の中は本当に繊細なのです。
本当に友達として相手を尊重するなら、
「この人はこういう性格なんだ」と受け入れてくれるとありがたいのですが、なかなか難しいですね。
私も彼女のキツイ言い方が受け入れられなかったということです。
相性の問題もあるのでしょう。
これでもだいぶ強くなりました。
自分の得意分野で、少しずつ活躍し自信をつけました。
今は学校のPTAや地域の役員の仕事もできるまでになりました。
時折、「あぁ私って本当にダメだな・・・」と凹むこともありますが、数日で立ち直っています。
薬に対する偏見もあるかと思いますが、
たとえ1錠でも落ち着いている状態が続いていればそれでいい、
とドクターは言います。
薬の力を借りることも必要です。
うつの病状は、年単位です。
小さな波が何度かあって立ち直り、大きな波が来て立ち直り、
良くなったり戻ったりしながら前へ進んでいきます。
せっかくここまで元気になったのに、また嫌なことが・・・なんていうこともよくあります。
家族や友人の方々は、気長に見守っていただけると嬉しいです。
時には寝込んでしまいイライラすることもあるかもしれませんが、本人はとても必死です。
「頑張って」「しっかりやってね」などの励ましの言葉よりも、
「すごいね、さすがお母さん」「がんばったね!」「~してくれてありがとう、助かった」
など自信につながる方が前向きになれます。
なんだか子育てと一緒ですね。
今も時折、気分がズッシリ沈み、体が震えてくることがあります。
そういう日の夜は早めに休みます。
翌朝もモヤモヤした気分が残っていますが、
「あの時はここまで出来たんだから大丈夫」と良かった経験を思い出し、
自分を奮い立たせて起き上がっています。
何かペットもいるといいですね。
その子がお腹を空かせていると思うと、嫌でも起きなければなりません。
私は症状が軽い方ですが、もっとお辛い方もいらっしゃることでしょう。
とにかく無理せず、信頼できるドクターやカウンセラーさんにゆっくり話を聞いてもらい、
自分のできることを少しずつ積み重ねていくと良いと思います。