私はうつ歴9年です。
病院を変わってから、原因不明の発作が出ます。
発作と言うと心臓や動悸を思い浮かべる方もおりますが、
私の場合、発作は音に過敏になり、遠くの車の音や人の声、エアコンの動く音が耳に響きます。
そして、しばらくするとうつになります。
非常に辛い発作ですが、ある夜、私は一人で泣いていました。
涙が止まらないですし、自分を否定して、情けなくて情けなくて仕方がなかったです。
こんな気持ちになるのは、やはりうつだからです。
ティッシュを片手に持ち、良い大人がボロボロ泣きます。
どうして泣くかは自分でもよく分かりません。でもとにかく泣いてしまいます。
非常に辛い夜となりますが、耐えるしかありません。
両親が横に居ても、安心感がなく、ワンワン泣きます。
そうした時、頓服を飲みますが、けっこう効くまで時間がかかります。
その待っている時間が長く、辛い道のりです。
皆さん、超えられない夜ってあるのをご存知ですか?
うつを抱えてる人にはどうしても超えられない夜があります。
それは、自ら死にたいと思い、いっそのこと死んでしまいたいと思う感情が噴き出てきます。
大変恐ろしいことですが、私は何度も、今日は超えられないなと思ってしまった日があります。
そんな日は、入眠剤を飲んで早く眠ることが多いです。
なかなか他の患者さんの様子は知り得ないのですが、ネットなどを観ると
死んでしまいたくなる方も多いようです。
超えられない夜は、ひたすら泣いて、疲れ切って布団に入ります。
もし、一人ならなんと辛く、悲しいことでしょう。
いずれは一人になると思うのですが、発作を持ちながら長い夜を超える勇気が私にはありません。
ある日は、昼間にソワソワして、夕方自殺を未遂したこともあります。
ソワソワはけっこうヤバイです。
体が死にに行くのです。自分でコントロール不能となり、ひたすら死へ進んでいくのです。
そんな怖い体験をしましたが、うつはほんと舐めたらえらい目に遭うなって思い直しました。
書いていて、非常にメンタルにも良いのか悪いのか分からないのですが、
きっと同じ心境の人がいると願って、書き綴っています。
もし同じ境遇の方がいたなら、少しでも安らいでもらえたら嬉しいです。
超えられない夜。死の恐怖。死への強い願望。
それはただ死にたいではなく、ただ生きて行くのが辛いからなのです。
うつは死ぬ病気です。
うつの患者は多いですが、結局死んでしまった悲しい結末の人も現実多いのです。
それを防ぐには、誰かが発信しなければなりません。自分の経験をカミングアウトして、
多くの方に知ってもらうこと。それが必要なのです。
涙に濡れた夜、希望なんて一つもなかったです。
私はまだ治っていません。
これからも発作になり、また辛いうつ状態になることでしょう。
ただただ耐えるしかないのです。
うつの同士がいるなら、最後に一言掛けたいと思います。
「そかそか。そうだね、辛いね。もう泣かなくて良いよ」と。