いったいどこからがうつ病と言われる基準になるのでしょう。
それは私にもわかりません。
もちろんちゃんとした定義はあるのでしょうが、それを見たところでなかなか理解に苦しむことも多々あります。
というのもうつ病チェックなどの質問事項を見ていても
『これは私に当てはまっているのか?』
というような内容のものが目立つからです。
他の病と違い、うつ病とそうでない場合の境界線が非常にわかりにくい病の中のひとつだと考えております。
[うつ病はパニック障害の合併症?]
10年以上前に私はパニック障害という心の病気にかかっていたことがあります。
今ではほぼ完治していますが、そのころの私はとてもつらく
思い返してみても今までの人生の中で最もつらかった時期といえます。
『自分はパニック障害という病気なんだ』と気づいたのには
初めてパニック発作が出てから数か月もかかりました。
なんせ『パニック障害』という言葉すら知らなかったものですから、
当初は『きっと何かにとりつかれているのでは』という発想が先立ち、
霊感占いができるという人のところへ通っていた時期もあるくらいでした。
パニック障害の存在を知ってから考えるととてもバカバカしいことをしていたなとは思いますが、
それが病気だとは知らない人間にとってあれほど恐ろしいものはありませんでした。
そのパニック障害について下手に知ろうとしてしまったのがそもそもの間違いだったのかもしれません。
それが病気だと気づき、少しでも自分の病気について知っておこうと思い
いろいろな本を読んでパニック障害のことに関する知識を身につけていったある日のことです。
パニック障害の合併症として『うつ病』を発症する可能性があるということを知ってしまいました。
今思えば、『もしそのことを知らなければうつ病になっていなかったのかもしれない』
と考えることもしばしばあります。
[この行動自体もうつ病からくるものなのか]
そんな知らなくてもいいことを知ってしまってから私は、
物事を深くネガティブに考えるようになっていってしまったのです。
それからしばらくたってからでしょうか、どんどん『本当に私はうつ病になってしまっているのではないか』
というような思考回路へとすすんでいくようになったのです。
そういうあいまいな時期にしたことが『うつ病チェック』でした。
しかしその内容のほとんどが、これは誰にでも当てはまるのでは?というような内容のものばかりでした。
かかりつけの医師に相談してみてもはっきりとした答えは言ってくれず
(気を使ってくれたのかもしれません)
自分がうつ病なのか、ただの究極の面倒くさがり屋なのか自分自身わからない状態で今も生活しています。
正直なところ『私はうつ病ではない』と思いたい自分がいて、
『うつ病ではなくただの面倒くさがり屋なのだ』と自分に言い聞かせている自分がいます。
仕事が嫌で続けられない、部屋を片付けることができない、
風呂に入るのも面倒くさい、家から出るのも面倒くさい、
などなど誰でもひとつくらいは当てはまってしまうのではないかというようなことだと思っているからです。
ちなみに私は全て当てはまってしまっていますが、
どうしても自分がうつ病であることを認めたくない私はこれらを
『究極の面倒くさがり屋』だと思い込ませています。
しかしこれが答えなのかもしれません。
現に私は今生活保護を受給せずには生活を送ることができないほど仕事のやる気がおきません。
この状況から早く脱却したい思いもありバイトから初めてみたことはあったのですが、
3ヶ月もしないうちに辞めていました。
訪問看護を入れているのですが『今は焦らないでください』と言われることも多くあります。
この生活の状況に正直焦っています。
焦るなというほうが無理なのではと思えるくらい焦っています。
しかしそれが余計にいけないらしく『今は休憩のつもりでいてください』と言われるくらいです。
このまま休憩していたら余計に怠け癖のようなものがついてきてしまうのではないか
と心配になってきているここ最近です。