うつ病の人に対する接し方と距離の置き方

私は学生時代にイジメや無視、仲間はずれを多く経験し、物心ついたときにはうつ病を患っていました。

23歳のとき、仕事のストレスで精神科を受診したときに初めてうつ病の診断を下されました。

34歳の今でも改善は見られず、今では死にたい、消えたいという気持ちが強い

「希死念慮」を患うようになってしまいました。

 

うつが発症しているとき、人の心の中では、

体の中をぐるぐるとのたうち回るように不快な感覚が動き回っています。

私の闘病経験では、うつ病とは心の病気であると同時に体の病気でもあると思います。

まるで金縛りのように、鬱蒼とした不快感が、体が動こうとするのを縛り付けるのです。

よく言われる「朝仕事に行こうと思っても起き上がれない」というのはまさにこれで、

私も今まで数えきれないほど経験してきたからこそわかるのですが、

起き上がったり準備をしようとしても、それに対抗するように、

吐き気やめまいのような不快感が体にロックを掛けてくるのです。

 

ですので、うつで動けない人に対して、厳しい口調はもちろん、

たとえ優しい語り口であったとしても、何とか説得して動かそうとするのは非常に危険なことです。

無理に外に出そう、こちらに来させようとして、うつ病の人本人が動き出したとしたら非常に危険です。

動いている途中にうつが行動の邪魔をして、最悪の場合、自殺や事件を起こしてしまう可能性があります。

列車の人身事故や飛び降りも、そういうことが原因になっていることが多くあります。

 

ですので、そういうときはなんとしてでも、休ませてあげてください。

風邪を引いたら安静に寝ているのが一番であるのと同じように、

うつ病の人にとっても、安静に寝ているのが一番です。

 

「うつ病は心の風邪」とも言われます。

そのへんのこと理解できず、体には異常がないからといって、

精神論で出勤や外出を促す人はまだまだ多くいます。

 

特に仕事の関係でそういう強要を受けたというケースが多くみられます。

うつ病にとって必要なことは、物事、タスク、人間関係と適度な距離を置くことです。

むやみに距離を近づけるのはもちろん、完全に放置してもいけません。

「元気になったら連絡してね」というように、本人の回復を待ってあげるのが、

一番優しくストレスの掛からないやり方だと経験上思います。

 

うつ病に罹っている人でも、その人が生きている限り、

心の底ではまた元気になりたいという気持ちが眠っているものです。

無理に取り繕っている状態の空元気を出させたりせず、本人の回復本能が目覚めて、

元気になってくれるのを待ってあげるのが、ベストなうつ病患者との接し方でしょう。



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