自分がうつ病です。
うつ病歴16年くらいになります。
結婚してちょうど3年後に子供が産まれ、実家が近く両親も健在で一人娘だった為、
産後長く実家に居させてもらう事が出来ました。
自宅へ帰ってからも、子供が丈夫だったので、
育児に不安を感じる事は特に無く、主人と3人で順調に生活していました。
元々の自分の性格が几帳面で完璧主義者だった為、育児にも気をつかいました。
赤ちゃんが触れる物は綺麗にしておかないといけないというこだわりが凄くあって、
遊んだ後のおもちゃは全部ちゃんと拭いたり、
外出から帰ってきたらベビーカーの掃除までしていた程でした。
育児が始まって1年が過ぎた頃、ある朝突然物を拭くという動作を止められなくなってしまい、
何かを拭いては洗い、又拭いては洗うという作業を繰り返しました。
自分では止めたいのに止められなくて、誰かに「この状態を止めて!」と叫びたい気持ちでした。
世の中の情報から、この症状は強迫神経症というものだろうと予想はしていました。
そして、大きな病院の精神科へ行き、やはりその病名が付き、それを改善する為の薬を処方されました。
この病名が付いた段階で、自分が家事をやる事が困難になってしまったので、
家族3人とりあえず実家に居させてもらう事に決め、家事は母にお願いする事になりました。
大病院は診察が予約制であっても、待ち時間が長いです。
その話を担当医に話したら、担当医が個人病院から出向で来ている先生だった為、
自分の個人病院の方へ来てみたらと提案されました。
先生の病院へ通うようになってしばらく経ち、薬の効果が出てきたのか、強迫神経症が治まってきました。
その変わり、それが長いうつ病生活への始まりでした。
何もやる気が起きない。
トイレは自分の意思で行く事が出来ましたが、お風呂に入る気力がわかない。
誰かに用意してもらわないと食事をする気にもなれず、体重がどんどん落ちていきました。
お風呂に入れない事で見た目が汚らしい感じになり、
そのせいとやる気が起きない事とが重なって、家から出られなくなりました。
生活していた家は、実父・実母・主人・子供1人・私の5人暮らしでした。
実父には私の病気を理解してもらえず、厳しい言葉を投げかけられたりしました。
実母は私の病気を理解しようとネットで色々調べたりしていたようです。
実際、今でも1番の良き理解者です。
主人とは結婚して21年になろうとしていますが、病気を理解してくれていない部分がまだまだあります。
ただ、何も言わないでいてくれるので、理解出来なかったとしても、
そっとしておいてくれる事で自分の気持ちが追いつめられなくて済みます。
子供は既に18歳になろうという年頃ですが、女の子という事もあってか、
自分の病気を理解しようと努力し、理解出来ない事がある時にはそっとしておいてくれます。
物心ついた時には、自分がこのような状態だったせいか、
将来は看護師になるそうで、今それに向かって勉強しています。
最後になってしまいますが、うつ病になってしまった本人からお願いしたい事は、
理解しようとする気持ちはとてもありがたいですが、それが無理なようだったら、
とりあえず「頑張って」という言葉は言わず、そっと見守って欲しいと思います。