そっと見守ることが大切 家族も本人も頑張らない

「会社に行くのが辛い」

ある日主人が私に言いました。

毎日暗い顔をしていた主人でしたので、あーやっぱりなぁ、

と言う思いがありました。

 

主人は都内でシステムエンジニアとして働いていました。

システムエンジニアという職業が、専業主婦の私にはよくわからないものでしたが、

頭を使う職業なのだなと言うことをわかっていたので、

いろいろ思い悩むことがあったのだろうと思います。

 

すっかり笑顔がなくなってしまった主人は、会社を何日か休みました。

休んでいる間は少し元気になることもありましたが、

また出社日が近づくと、暗い顔をし始めます。

 

生きていたくないとか、何もしたくないとか言い出しました。

聞いている私のほうも、暗い気持ちになってきました。

主人が働けなければ、収入はありません。

私はどうしたらよいかわからず、とりあえずネットでいろいろ調べ始めました。

調べていくうちにやはりうつ病なのではないかと思い始めました。

お先真っ暗な気持ちになりました。

家族はどうなるのでしょうか。

 

いろいろ調べていくうちに、医師の診断書があれば、失病手当が健保から出ることがわかりました。

私はすぐに見てもらえる心療内科を探し、主人を連れて行きました。

先生は親身に話を聞いてくださり、診断書と気持ちを楽にする薬を下さいました。

それを会社に提出し、しばらく休むことになったのです。

 

うつ病患者との生活は、困難の連続でした。

長期休暇と失業手当て、それに先生にもらった薬の効果で、気分が良い日もあるのですが、

急に具合が悪くなる日もありました。

急に泣き出したり、寝ていたなと思ったら突然わめきだしたりしました。

 

1番辛かったのは、音を立てるのを異常に嫌うので、掃除機もなかなかかけられないし、

洗い物も本人が部屋で熟睡している時を狙ってやるしかなかったことです。

 

家族は励ましたりすることはできません。そっと見守ることしかできないのです。

向こうが話しかけてきたらうんうんと話を聞いてあげて、こちらはなるべく質問をしないようにしました。

例えば今日のご飯は何がいい?そういう選択しなければならない質問さえも、

うつ病の時には苦痛に感じるようです。

 

ただ怠けているんじゃないか、そう感じることも多いと思います。

ですがここはじっと我慢です。

薬が効いてくるとか、本人が心配していることが改善されてくると、気持ちが変わってきます。

主人の場合は、とにかく会社に戻りたくないと言う気持ちが強かったのです。

私はうつ病が改善されてきたら、同じ会社に復職をすることを希望していましたが、

本人はそれが苦痛だったのです。

 

独立したい、そう主人が言ってきたときは、病気があるのに何を言っているのか、

と思いましたが、独立を決めてからはみるみる症状が改善されていきました。

それでも服薬はしていますが、1番ひどかった時よりはマシになったように思います。

自分のペースで少しずつ働くこともできるようになってきました。

 

うつ病の家族はうつ病患者よりこっちの方がうつ病になりそうな気持ちになりますが、

自分がうつ病になったら子供たちはどうなるのだと、

ただそれだけを思い、何とか自分を保てていたと思います。

 

以前とは違う生活スタイルにないましたが、家族の為に何とかしていきたいと思います。

頑張るのは禁物です。頑張らせるのも禁物です。

その人の心のトゲを見つけられると、改善されることもあるのだろうと思います。



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