うつ病になった弟の事を否定しない

私が20代半ばの頃、20代前半の弟がうつ病になってしまいました。

元々気弱な所のあった弟ですが、大学を出て入社した職場でいじめにあい、

そこから精神的参ってしまったようでした。

 

私は1人暮らしをしていましたが弟がうつで会社を辞めて実家に戻ったと聞いて、

私も実家に戻る事になりました。

弟は自分がまさかうつ病だとは思っていなかったようですが、

家でも会社でも不意に涙が出てしまう、それが止まらない事を弟の友人が気づいたのだそうです。

 

友人と話していてもふとした拍子に涙が出ていて、これは精神的に弱っているのかと思ったらしく、

友人が弟を精神科へ行くように言ったとの事でした。

そこでうつ病と診断され、うつの原因である会社を辞める事で精神を安定される事になったのです。

 

半年ぶりに実家で会った弟は、やつれていて、

それなのに異様にテンションが高い時もあれば急にふさぎ込む事もあり、

どう接したらいいのか最初は戸惑いました。

 

頑張れという言葉はうつ病の人にとったら負担になってしまう、

と知っていたので、そういった言葉は避けました。

でもこちらが気を遣っている事が弟にも解るのか、

一時期弟は部屋に閉じこもって出てこない事もあったのです。

 

どうしたらいいのか解らなくて、弟が月に2度通院している精神科の先生に相談しました。

すると、あまり家族が構いすぎても駄目、放置し過ぎても駄目、

否定せずになるべく肯定して相手に気を遣わせないようにした方がいいと言われました。

こちらが心配し過ぎると、弟も「自分がうつ病で駄目だから周りに迷惑をかけてしまっている」

と自分を責めてしまうのだそうです。

だからと言って何もしないでいると「自分がうつ病だから」と益々考えてしまうようで、難しいなと思いました。

 

しかしだからと言って何もしないのでは弟もこの先、まだまだ人生が長いのに勿体無いと思いました。

そこで両親と弟の友人達と相談して、弟に負担をかけずに弟のしたいようにやらせる事にしたのです。

 

例えば弟は一度部屋に閉じこもると出てきませんが、

食事の用意だけはしておき、家族が寝ている間に食べる弟の邪魔をしないようにしました。

他にも久しぶりに部屋を出てきた弟に「今日はいい天気だから散歩する?」と声をかけてみたりしました。

無理やりではなく、軽く声かけするだけなのでこれは弟にもあまり負担にならなかったと思います。

10分程近所を散歩する時もあれば、玄関から出ようとしてやっぱりやめた時もありました。

そういった場合でも、決して弟を責めずに「じゃあ今度また行こう」とだけ言っておきました。

 

弟が自ら何かしたい、どこかへ行きたいと言った時はなるべく付き合いました。

今の状態では心配、止めておいた方がいいなんて否定はせずに、ただ肯定していたのです。

するとうつ病を発症してから1年後、以前よりは症状が軽くなったように感じました。

周りに信頼できる人がいる、という事はきっとうつ病の人にとって、良い事だと思います。

否定しない、お互い気を遣いすぎない、をモットーに、弟が少しずつ社会復帰出来ればと思っています。


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