職場の空気一つで治る人もいます

私は自分がうつ病を治療しながら長く仕事を続けてきたこともあり、

職場で自分の経験からうつ病を発症した人と机を並べることが多くありました。

 

「同類をひとまとめに」という考えの非情な職場だったので

それも無理のないことだったのかもしれませんが、

自分の経験から同僚にどう接してもらったら気楽になれるかを分かっているので、

自分なりにうつ病の人に接して、退職寸前だった人を何人も正式復帰に導きました。

 

まず、私がしたのはうつ病の人はその日の体調によって落ち込んだり、

ハイになったり、攻撃的になったり極端な行動を取る人が多いので、

まず朝挨拶するときに相手の反応を見逃さないようにしました。

 

落ち込んでいたら返事すら帰ってこないので、そんな日はこちらから何もアクションを起こさず、

新たな仕事も与えないであちらが何か言い出すまでそっとしておきました。

それでも仕事を与えられずに困っている様子が見えたら、

すぐに簡単な仕事を与えてフォローすることは必須としました。

 

ハイになっている時には、自分からどんどん仕事をこなしてくれるので

少し難しい仕事でもどんどん与えて自信をつけてもらうようにしました。

それでも、ハイな時にはしゃべり出したら止まらないので、

こちらは変に話題を振ったりしないで静かに対応するようにしました。

 

私は相手の状態を分かっているので、ずっと話していても気にしないのですが、

ここで無理解な管理職が、「仕事中に無駄口が多い!」などと怒鳴ってしまうと後が大変でした。

そのまま部屋を出て行って、近所のコンビニや、飛び降りを警戒して屋上やらを捜索して、

最後には奥さんまで呼び出して大騒ぎになりました。

 

ハイなときには、何かのきっかけで強烈なうつ状態に豹変することがあるので、

こちらは一番神経を使っていたのですが、

こういう気遣いを理解できない管理職がウヨウヨしている職場だから

うつ病になる職員が後を絶たなかったと思います。

 

攻撃的な様子の日には、朝机の引き出しを開ける音、文具の扱いの手荒さですぐに分かります。

こんな日には周りにメールするなどして、電話に出さないようにするとか、

来客には対応させないようにするとか全員で配慮しました。

それでも、「今日はどうして電話を取らせない!」などとすごまれることもしばしばでしたので、

こういう日にはお子さんの話を振ったりして本人の気を静めるように勉めながら、

奥さんに電話して家に用事を作ってもらって早引きしてもらうように仕向けました。

 

職場に一人でもこういった対応の取れる人がいると病状は回復基調に乗ってきます。

病気だからと仕事を取り上げてしまったり、

出勤しているのだからと毎日同じノルマを課すと

いつまでも休職と復職を繰り返して最後には退職に至ってしまいます。


うつ病の家族への対応マニュアル

大切な家族、友人、会社の仲間がうつ病になってしまった。
でも、自分がどう接してあげればいいのかわからない・・・


うつ病が増え続けている現代では、同じように、うつ病の人への接し方で悩む人も増えています。


20年間、多くのうつ病を抱えた患者と向き合ってきた心理カウンセラーが、
簡単に自宅で実践できる対処法で、うつ病を抱える大切な方と向き合いながら、
一緒にうつ病を改善していける秘訣を教えます。

うつ病の家族への対応マニュアル


うつ病の人への接し方 関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL

CAPTCHA