会社でのうつ病の人への接し方

私はうつ病を発症して20年目になります。

その間何度かの長期休職と復職を繰り返して結局退職に至りました。

 

私の職場には同じようにうつ病で休職されて復職される方が多く、

自分の調子がいい時期にはそういった方々への職場としての接し方について

上司からアドバイスを求められることも多くありました。

 

そこで今回は自分自身の体験を書くことよりも

復職をサポートしてきた立場から会社においてうつ病の患者さん、

特に復職期の方への接し方について書いてみたいと思いますので

ご参考になれば幸いです。

 

 


1.単純作業ばかりをさせるのはNG

復職したばかりの方に電話対応や顧客への応接などをさせることは

やってはいけない事として産業医等から指示されてはいるでしょうが、

だからといって一日中他の職員から離れたところで

黙々と伝票の入力作業などをさせることは止めて下さい。

 

うつ病の人にとってあまりに頭を使わないで、

手先だけで作業を続けることは余計な考えを呼び起こさせる

(例えばかつての職場での失敗や叱責)ので逆に症状を悪化させることになりかねません。

 

また、回復期には手先が思うように動かないこともよくあるので、

そこで入力ミスをしてしまった上にそれを報告しなければいけない状況になり、

本人が落ち込むだけの結果になりかねません。

 

 

2.判断を求められたら決断してあげてください。

うつ病の人は判断力が極端に低下します。

私も朝起きて、トイレに行くか顔を洗うかで一時間迷って

結局どちらも出来ずにまた眠ってしまったことがあります。

 

ですから仕事の上で、「資料を並び替えるか、パンチで穴を空けるかどちらが先にすべきか。」

と言った普段ならどちらが先でも問題ないことで悩んで苦しむことがあります。

そんなことを聞かれたときに、「どちらが先でもご自分で決めて下さい。」などと返すのはNGです。

本人は決められないから尋ねているのですから、ささいな事でも答えを出してあげてください。

「これはパンチしてから並び替えてください。」と言ってあげれば本人は安心します。

 

 

3.私語はある程度我慢してあげてください。

私の職場に午前中は返事もしなくて、

午後からはやたらと話しかけてきて仕事の段取りについて尋ねたり、

世間話を話しかけてくる人がいました。

上司が厳しい人で私語を注意したところ、翌日からまた休職に逆戻りになってしまいました。

 

うつ病回復期には感情の起伏が激しくときに躁状態になって自分の話を誰かに聞いてほしくなることがあります。

職場という厳しい場所ではありますが、うつ病の人がそう言った状態になったとしても

一定の私語は許して周りも少しだけ付き合ってあげてほしいのです。

回復が進むと段々落ち着いて来るものなので気長に待ってあげてほしいのです。

 

職場は学校や家庭と違ってうつ病の人ばかりを優先した対応を取ることは難しいとは思いますが、

うつ病の人が回復すればまた戦力が増えると割り切って

少しだけ多めに見てあげて接することが会社のためになることをわかってください。


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