会社が起因するうつ病について

 

私の勤務時代の話で恐縮ですが、うつ病の方を部下に持った経験や

うつ病の方の復職にかかわった経験があります。

 

近い位置で一緒に仕事をしている時にうつ病になられた方、

また会社の指示で、うつ病で休んでいる方々の復職までの見届けをする等で

10名近くの方々と接してきました。

 

そのような経験から、仕事はコツコツするが意外に責任感はない方、

自分に過剰の自信を持っている方、

なかなか本音が言えない気弱方等

様々な性格の方が発症することに気づかされました。

 

仕事上でしか知りえませんが、症状は、会社に向かう途中で気持ち悪くってかえってしまう、

会社のことを思うと塞ぎ込んでしまう等で

会社と関係が無ければ普通の方々と何ら変わらない生活ができる方が大半のでしたのも以外でした。

 

また、それゆえに周囲はご本人が病気と言っても理解できない方が多く、

怠けもの扱いされることも結構あるようで、

それによってもっと深いところに入ってしまい特定の方以外は会えないという方もおられましたので、

周囲の理解がないと復帰が難しくなることもあります。

 

私の近いところで働いていた方の例で話しますと、

うつ病になる前はごく普通に仕事をされ

休日は学生時代の友人とも遊びに行くどこにでもいるような好青年でした。

 

パソコンのスキルが高いのでデーター加工のツール作成をお願いすると

家に帰ってまで作業を終わらせてくれる真面目な一面もある反面、

仕事の依頼をしても期限が近くなってきたころにフォローをしないと

全く手をつけていないこともあり、気にったものは徹底的に取り組むが

乗り気のないものは疎かにするという性格の持ち主でした。

 

そんな彼が、ある日無断で会社を休み

その後も何度か休みを繰り返すうちについには長期で出社をしなくなりました。

お粗末な話かと思われるでしょうが、その時になって初めてうつ病だと知ることができました。

 

何度も休んでいるのだから何故うつ病だと気づかないと思われる方もおられると思いますが、

休んだ翌日の出社では普段と何ら変わらない仕事振りで、

しかもいつものように皆さんと話しをしているので、

うつ病の方は表情が暗いと思い込んでいた私たちには気づくことは出来なかったのです。

 

それでもうつ病と分かってからは本人が変な気遣いで症状が悪化しないよう、

出社をしても腫れ物に触る扱いではなく普段通りを装って接するようにし

(頑張れや大丈夫等励ましの言葉も禁止)、

休んでも仕事に大きく穴を開けないような仕事を与えるようにしました。

(パソコンのスキルがあったので納期のないデータ加工等)

 

それでも、1ヵ月以上出社しないこともあったのですが、

徐々に症状が改善したのか1年半位で通常に復職し

その後1年程度私と一緒に仕事をしておりましたが、

私が転勤で離れて間もなく再びうつ病とになり会社を休むようになったので、

過去の経緯もあり地元に戻った時などは本人の自宅に伺って

世間話をしながら再発の原因を探ろうとしましたが、

再発の原因を知ることができずにいました。

 

そのような時、地元に戻ったついでに旧部署の若い方々と食事をすることになり

その席で、直属の上司(K課長)に叱られてから会社に来なくなったことを知りました。

その後いろいろ突き詰めてみると初めのうつ病が発症したころもK課長と仕事をしており、

当時ノルマがきつかったことと、仕事を疎かにするところを

私のいないところで強く責められていたことを知り、それが原因ではないかということになり、

K課長の部下から外れる部署に変えたところ

暫くして出社するようになりその後無事に復帰を果たし症状は治まりました。

 

反省は、一度目の復帰の時にうつ病発症の原因を突き止めず、

とりあえず回復したので安心していたことです。

私の知る中には仕事が原因でうつ病になり

最後は自ら命を絶った方もいたのですから

発症原因の調査をしっかりと実施し適切な対処を何故しなかったのかと

後になって思った次第です。

 

 

もう一つ、過剰な自信を持った方の例ですが、

この方は営業所では男子も凌ぐバリバリのキャリアウーマンで社内でも結構有名な方でした。

私も定年間近になり各地の営業所を回る機会が増え、彼女にも何度かお会いしましたが、

所長に次ぐポストで男子社員に的確な指示を出す姿は

いつも自信満々で彼女を見ては気丈な女性もいるものだなと感心をしたものでした。

 

その彼女が支店転勤となりその後しばらくしてうつ病になったのです。

転勤当時は支店の立場で彼女から営業所長に実績メールがバンバン飛んでいるのを見て

相変わらず頑張っているなと思ったものですが、

その後2ヵ月位したころになると毎日何通も飛んでいたメールが突然なくなりました。

うつ病になったのです。

夫も会社に勤めていましたので原因をお聞きしたところ、

自信喪失をしたところに上司の追い打ちがあったとのことです。

 

転勤前までは部下に指示を出すのが仕事の大半だったのが、

今度は上位の営業所長に報告を求める仕事に変わり、

言えばその通りに実行するとは限らない人たちとの関係で自信を無くしたらしいのです、

その後営業所に配置換えをしたのですが、自宅からどの営業所に向かうにしても、

一旦支店の方角に向かわなければならないので、

途中で気分が悪くなってしまい今も復職できていないとのことです。

 

私の拙い経験で言うのは適切でないかもしれませんが、

社内で見聞きしたうつ病の発症原因は

最終的には直属の上司の気遣いが足りずに起きているのではないかと思います。

 

昔なら、怠けもので会社を去っていただいた時代もあったのでしょうが、

今は昔とは変わって勤労者を大切にする時代となりました。

うつ病になれば自ら命を絶つ方も出るかもしれません、

そうなれば会社の責任を問われどこかの会社のように裁判になったりする可能性もあります。

 

これからは上司の方々には社員の管理に

十分な気遣いをするを徹底していく必要があるのではないでしょうか、

うつ病は近年の病気ではなく近年表面化してきた病気と思うのが適切ではないかと私は思います。


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