うつは心の風邪ではなくて、肺炎だと思うこと

新型うつという言葉も定着し、うつと診断を受ける人の数は年々増加しています。

パソコンやインターネット、SNSが職場に定着し、

身につけなければならないスキルは増え、業務は複雑多岐にわたり、

さらには人手不足、労働時間見直しなどが追い討ちをかけ、

労働者にかかるプレッシャーとストレスはかつてないほどです。

 

そんななかで「うつ」の症状が現れるケースも増え、もはや他人事ではありません。

誰だって「うつ」になる可能性があり、誰だって「うつ」と診断された人と接するような時代なのです。

 

しかしながら、「うつ」との接し方はまだまだ周知されてはいないようなのです。

よく言われるのは、むやみに「がんばれ」と声をかけないこと。

本人もそれは承知しているのです。

でも、がんばりたいけどがんばれないのが「うつ」なのです。

励まされたり、叱咤激励はかえって本人を追い詰めます。

結果、「うつ」を「こじらせ」、

直るものも直らないといった事態を引き起こします。

 

「うつ」はまじめな人に多いと言われます。責任感の強い人もそうです。

自分で自分を追い詰めるところがありますので、

それをさらに他人から励まされると、もっと追い込むことになりかねません。

 

まずは、本人にこれ以上はがんばらなくてもいいことを説明します。

あなたはよくやった。そのがんばりはみんなが知っているところだ。

少し力をゆるめてもいいんじゃないか。

そう説くことからはじめます。

 

まずは、相手のことを認めてやる。

ここをうまくやらないと、自分は役立たずだ、もう自分は求められてはいないのだ

と深刻に受け止めて、自分を責めることにつながります。

ありのまま、そのままでいいと、楽にさせるのが先決です。

 

そのためには、仕事の内容を変えたり、職場の環境を変えることも有効です。

もちろん、あなたは仕事ができない邪魔者だから、

別のところに行ってもらうと考えないように配慮は必要です。

 

もちろん、休ませる、休養を取らせることも大事です。

責任感でガチガチになっている気持ちをゆるめるための時間を持たせる。

少し仕事から距離をとらせる。

 

医師の診断書があるなら、その指示に従いますが、

すでに症状が出ているのに医者や専門家に相談していない予備軍の場合には、

周囲がいち早くその兆候に気づいてやらなくてはなりません。

したがって日常のコミュニケーションがとても大事なのです。

 

同僚や上司は普段の会話などから、最近ちょっとヘンだなと勘付くだけの神経が求められます。

特別なことは不要です。

いつもどおりに接して、あれ?と思ったら、それはシグナルです。

そのシグナルを見落とさないようにする。

そして、本人がつらそうにしている、明らかに言動が今までと違うと思ったら、

専門家への相談を後押ししてやる。

 

「うつ」は直る病気です。

適切な治療を行い、必要に応じて薬を服用すれば改善は期待できます。

そして今度は再発をさせないことを心がけます。

 

場合によっては、別の部署への異動もいいでしょう。

全く違う仕事をあたえてリセットさせるのもいいでしょう。

逆に今までの慣れ親しんだ仕事のほうが、はやく社会復帰できることもあります。

このあたりは個人差があり、ケースバイケースなので、医師や専門家のアドバイスに従います。

 

それ以外の部分では、「うつ」を特別視しないこと。

誰にでもありえるのが今の「うつ」です。

あいつはダメなヤツだから「うつ」になったのだ、なんてもってのほか。

そう言っている人すら「うつ」になる可能性があるのが今の時代です。

 

「うつ」は心の風邪というくらい、ありふれた病気ではありますが、

風邪だといって安直に考えてはいけません。

専門医師のなかには、「うつ」は風邪ではなく肺炎だと言う人もあるくらいです。

適切な処置をなければ、命にかかわるのです。

 

「うつ」によって自ら命を絶つケースもあります。

そんな不幸を招かぬためにも、適切な付き合い方を、

本人も周囲も知っておく必要があるのです。



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