患者に振り回されない

 

うつ病の人の中には、

1日の中でも症状の波が激しい人がいます。

これを、うつ病の日内変動と呼びます。

 

治りかけの段階では特にその傾向も強いです。

 

本人の体調がよくなって、気分がよさそうに見えると、家族は喜びたくもなります。

でも、例え些細なトラブルであっても、それにショックを受けて、ガクッと再び落ち込むことがあります。

それを観た家族や周りの人まで、一緒に落ち込んでしまうことがあります。

 

うつ病の症状がひどくなったときの落ち込みを小さくするためにも、

患者本人は、体や心の調子がいいときでも、あまり調子に乗らずに謙虚でいるべきです。

 

 

うつ病の経過を理解する

うつ病の回復の経過は、三寒四温と呼ばれ、少しよくなったと思っても、また停滞することがあります。

それを繰り返しながら、少しずつエネルギーが回復し、徐々に意欲が出てくるものなのです。

 

ですから、うつ病の人の感情の波に巻き込まれてはいけません。

本人のコンディションの変化に振り回されていたのでは、周りにいる人まで疲れ切ってしまいます。

 

うつ病で落ち込んでいる家族と一緒にいると、

周りまでブルーな気持ちになってしまうのも無理はありません。

それは、患者が落ち込んでいるとき、何を言ってよいかわからなくて気を使うからです。

 

周囲が患者さんを何とかしてあげたいと思うのは当たり前のことです。

「相手が望んだこと、依頼されたこと」であれば、本人も嬉しいでしょうが、

相手の言い分や希望も聞かずに「何とかしてやろう」と先回りすると本人は辛くなります。

 

そのためには、たとえ本人が不安定な状態であっても、素直な話し合いが必要になります。

 

また、最近では、「うつ病で仕事はできないが、レジャーは楽しめる」という人もいます。

いわゆる、新型うつ病の人に多い特徴です。

 

そういう人が身近にいると、家族や同僚はどう理解すればいいのかわからず、

「本当にうつ病なの!?」と疑問をもったり、振り回されてしまうことがあります。

 

そういう時は腫れ物にさわるようには扱わず、「旅行には行けるのに、仕事はなんで無理なの?」

とある程度、率直に本人に伝え、どういう状態なのかを理解するようにしましょう。

もちろん、嫌味な言い方をしてはいけません。

 

 

うつ病の回復経過

一般的なうつ病の回復経過は、抗うつ薬を服用して3週間後あたりから、

「そわそわと落ち着かない」、「イライラする」といった不安症状や不眠症が改善されていきます。

 

1ヶ月を過ぎる頃には、気持ちが沈む、憂うつなどの抑うつ気分が少しずつ晴れていきます。

2ヶ月を過ぎると、身体全体の重苦しい感じがなくなり、気分がすっきりしてきます。

今まで躊躇していたことが進んでできるようになり、外出することへの抵抗感も軽くなります。

 

しかし、憂うつ感だけは最後まで残りやすく、

特に人と会って話をする場面になると、おっくうな感じがすることが多いものです。

「心の底から楽しい、何かを思い切りやりたい」と思うまでには、

半年から1年間は見守り続ける必要があると考えておいてください。


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