誰でもなりうるのだという周囲の理解が大事

「新型うつ」などの増加により、職場を長期で休職する社員も増えています。

医師の指示にしたがい、職場とは完全に切り離し、

自宅や親元などで加療させるのが通常ですが、

復職のほうがむしろデリケートな対応が必要です。

 

うつの原因となった事柄が依然として職場に残っている場合には、その原因を取り除くことが必要です。

過重労働によるものであれば、仕事の分担を考慮したり、

復職当初は短時間勤務から始め、徐々に仕事の時間を増やしていくなどの配慮が求められます。

場合によっては、本人の環境を変えて配置転換をするなども有効ですが、

あまりの変化が逆に本人の心理に圧迫を加えるようですと逆効果となることもあります。

 

軽度のものですと、しっかりとした治療と投薬により再発の心配は少ないのですが、

それでも周囲の接し方には注意が必要でしょう。

 

一番よいのは、周囲が本人のうつのことを、全く態度には出さず、普通に接することです。

本人はうつの再発を気にしておりますし、周囲に迷惑をかけたことを気に病んでいるかもしれません。

そんなときに、うつ病の元患者として接すると、

本人は敏感になっていますので、かえって気持ちにプレッシャーを与えるかもしれません。

普段は何気なく、さりげなく、普通に接することを基本にします。

 

もちろん、うつにより休職したことは事実ですので、

最終的には本人が笑って、自分がうつであったことを表明できるようになるのが理想です。

そのためには、周囲がこの病気について理解することが必須です。

 

さぼっているだけだとか、性格が弱いのだとか、甘えているといった、

うつに対する誤った理解は取り除き、

誰にでもかかるものであること、まじめすぎるがゆえになってしまう病気、

つまり本人の我慢強さ、生真面目さといった本来は評価されるべき性格が災いしたものと知るべきです。

 

周囲が自分のことを理解し、受け入れてくれているという実感が何よりも大事で、

これはうつに限らず、人間関係でも重要な部分を占めます。

つまり、うつとは人間関係のなかで生じるものであるということを、周囲はよく理解する必要があります。

 

うつ病になったことのない人も、いつそういう状態にならないと限りません。

長時間労働や、テクノストレスといった社会的な問題は、

すべてうつにつながるおそれがあり、これは社会人に共通です。

自分もうつになるかもしれない、そのときに周囲にどうしてもらうのが救いになるのか。

そんなことを社員全員が理解すべく、職場での教育研修がますます必要となってくるでしょうし、

有効なアドバイスをもらえるよう産業医を契約するなど組織の仕組みづくりも必要です。


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