うつの人との話し方

「ただ話を聞いてほしかった」

そういう言葉に凝縮された愚痴、聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。

 

実はこれ、うつ病の方の話し方の典型でもあるのです。

例えば、「死にたい」「消えてしまいたい」などという言葉、うつの方から聞くことが多いと思います。

大体においてこれは「死にたい(くらい辛い)」「消えてしまいたい(くらい苦しい)」という意味です。

これは本当に死にたいという意味ではないことが多いのです。

 

もちろん、体力の戻りつつあるうつ病患者の方は、気力がある程度戻っているので、

この言葉の通り、本当に命にかかわる危険信号なので、とても気を付けなければいいのですが、

話での寄り添い方は同じです。

 

では、どうしたらよいか、こちらでお話します。

 

「とにかく相手が言いたいことを言いきるまで素直に聞く。」

この一言に尽きます。

とにかく辛さ、苦しさの膿を出してもらうのです。

 

聞き手には、「気になるからアドバイスあげたい」「励ましてあげたい」

という気持ちがふつふつとわいてくると思います。

しかし、ここでは我慢してください。

大体において、こんなことをお話するうつ病の方は、心身とも頑張りすぎて限界地点に立っているので、

アドバイスだの、励ましだの聞いている余裕がありません。

心の膿がたまりきって動けなくなっているので、フォローのつもりでお話しても、

患者さんが「やっぱり甘いんだ」「私はだめなんだ」とさらに追い詰められます。

 

うつの人の話は、長く、暗く、重いことが多いです。

聞いてくれる包容力のある人も限られてくるくらいの重さです。

それでも、調子を戻してほしいと願う人でしたら、静かに受け止めて、うなずいて、

「辛かったんだろうなぁ」とゆっくり想像を巡らせながら、話を聞いてください。

それが一番の治療です。

 

そして、話が終わったら、特に重い内容のことをしゃべってくれた場合は、

必死で心を開いて、信頼できる人に話した可能性が高いので、

「大切なことを話してくれてありがとう」と一言声かけてあげてください。

そうすれば、うつの人も「重い話して、申し訳なかったかな」などの罪業妄想が吹き飛んで、

話し相手への気がかりも減り、体調も少しずつ戻ってきますから。

 

これを専門的に行い、患者さん自身で解決法を模索するのを助けると、

カウンセリングなど、臨床心理士などの専門家の領域になりますので、

友人知人でしたら、まずは聞いてあげるだけで十分です。

「こんなものでいいのだろうか」と思われるかもしれませんが、いいのです。

とても救われることですから。

 

上記のことを読むと、「普通に疲れた身近な人の愚痴聞くときと同じスタンスではないか」

と思われるかもしれません。

その通りです。それでいいのです。

専門家は専門家でできることはありますが、友人・知人・家族にもできることはたくさんあるのです。

是非お試しください。

それが、大切な人の心身を救う第一歩にもなりますから。


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