精神科病棟の実習でうつ病の患者さんと接した体験

私は現在作業療法士として働いていますが、

学生時代に精神課の病棟に2か月実習に行っていたので、

その時の患者さんについてお話し致します。

 

Aさんは50代の主婦で、閉鎖病棟に入院されていました。

不隠になってわめいている人や、部屋の隅でブツブツ何か言い続けている人、

廊下を永遠と徘徊している人など、

一目で「病気の症状が出ているな」とわかる人が沢山いる中で、

Aさんは私が見る限り本当に普通の人でした。

 

なぜ入院しているのか、どこが悪いのか全く分からず、思わず病棟スタッフに

「あの方は普通そうに見えますが、いったい何が問題で入院しているのでしょうか?

接し方で気を付けることはありますか?」と聞いてみたところ、

「普通そうに見えるという第一印象はとても大事だよ。

話しかけるときも普通に近所のおばさんに話しかける感じで構わないから、話してみたらどう?」

と言われ、機会がある時に少しずつ話しかけてみていました。

 

色々と聞いていく中で分かったことは「旦那さんを恐れている」ということでした。

閉鎖病棟にいるのも、ここにいれば外に出なくて済むから安心といった理由で、

本人が希望してここにいるとのことでした。

なぜ旦那さんを恐れているのかまでは聞けませんでしたが、

結婚生活の中で旦那さんが原因で何か辛い体験を積み重ねてしまったのかもしれません。

 

Aさんが安心して過ごせる場が閉鎖病棟以外にも広がれば退院にも繋がるかなと思っていましたが、

うつ病には気分の波があること、

Aさんの家族の情報は学生である私には教えてもらえないので、

余計なことは聞かないよう心がけました。

 

私の2か月の実習機関の間に、Aさんは閉鎖病棟から開放病棟へ移ることができていました。

リハビリの場は、うつ病に限らず精神科病棟に入院されている方にとって癒しの場であり、

安心して過ごせたり楽しい時間があることを経験して、

すこしずつ病棟の外の世界に出ていくことを知りました。

 

うつ病を発症してしまうということは、何か必ず原因があるため、

その辛い原因とどのようにしてこれから向き合って生活していくのかが課題となっていきます。

比較的うつ病の症状が軽く、自宅にて日常生活を送り、

病院に通っている人たちは自分の生活や悩みを、同じ病気を持った人たちと話し合うことをしていました。

 

どの方たちも見た目も話し方も全く普通の人と変わりありません。

しかし明るく話ができる反面、心の中に暗い部分もあることが話し合いを通してわかります。

患者さんを傷つけないように話をするのは難しいことですが、

まずは相手にとって自分が「安心して話せる存在」になることが大事だと学んだ体験でした。


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