周りの人は良くても悪くても動じない

私の母親が3年前から鬱病です。

きちんと心療内科にかかり、その都度出されたお薬もきちんと飲んでいますが、

はっきり言って、症状はどんどん悪くなっているようにしか見えません。

 

母親は65歳です。

年齢のせいもあるのでしょうか?

でも、私の同年齢の友達(30代半ば)の中にも何人か鬱病の人がいますが、

残念ながら治るというか、鬱病から抜け出せ、落ち着いた生活が出来ている人はいません。

でも、世の中には元気になる人もいると聞きますし、私の周りがたまたまそうなだけかもしれません。

 

3年前の春、母親が急に血圧が上昇し、「救急車を呼んで欲しい」という騒ぎが何回か勃発しました。

そこからです。

最初は母親も踏ん張っていましたが、段々その踏ん張りが効かなくなったのか、

徐々に人間として崩れていきました。

 

私にはこの春小学1年生になる娘がいます。

娘が春休みや夏休みといった長期休みには実家に1週間ほど帰り、

実家の家事を手伝ったり、母親に付き添ったりしていますが、

正直、今の母親は、小学1年生の娘より精神年齢が低い、

いわゆる扱いにくい子供のようです。

 

娘に手を焼いていたり、実家には父親もいるのですが、

父親と私が世間話しで盛り上がっていると、自分に気を引こうとしているのか、

「あそこが苦しい」「ここが痛い」と大騒ぎし始めます。

痛みや痒みといった身体の不都合にも敏感になるのかもしれませんが、

虫に刺されたら毒蛇にかまれたように、お風呂で耳に水が入ったら鼓膜が破れたように大騒ぎします。

 

鬱病は「やる気がおきない」「全てが億劫」という精神症状だけでなく、

腹痛や頭痛、歯痛、手足の痺れ、微熱といった様々な身体症状も次から次へと出て来ます。

本人が一番苦しんでいるのでしょうが、周りも気の休まる暇がありません。

 

それと不眠は常に付いて回ります。

私の母親は手を変え品を変えの身体症状に、不眠と高血圧は常なので、

毎日毎日、「昨日はどれだけ眠れなかったか」「血圧がどうか」を延々と聞かされます。

 

母親は鬱病になる前は完璧な母親でした。

見た目はさほど綺麗な母親ではありませんが、

いつも優しく、誰にでも親切で、家事も何もかも完璧でした。

自慢の母親でしたし、この世で一番大好きで、自分に娘が出来るまでは

「母親がいない生活なんて考えられない」とまで思っていたぐらいです。

 

そんな母親がどんどん崩れていき、

毎日毎日、聞いていて嫌な気持ちになる事しか言わなくなったのです。

凄く辛かったです。

お布団に入ると、涙が止まらない夜が何回もありました。

 

「自分にはもう頼る人がいないんだ」と思うと寂しいし心細いしで、

そんな夜は、小さい娘にしがみついて寝ていました。

 

でも3年も経つと段々強くなるものです。

「自分には母親はもういない」と思えるようになりました。

だからと言って母親を見捨てるとかでは決してありません。

 

「お母さん」と思うから苦しくて悲しいのです。

「1人の人間」と思えるようになりました。

母親として期待するから「今日もしんどいの?」

「またその話題なの?」と辛くなったり、イライラしたりするのです。

 

鬱病になる前の優しくて完璧だった母親の姿は今でも強く心に残っています。

でも、目の前の母親はもう「お母さん」ではなく、「1人の人」なのです。

そう思った方が母親に対して常に冷静で向き合えます。

ちょっと体調が落ち着いている時でも過剰に喜んだり、

凄く体調が悪い時でも一緒になって酷く動揺する事がなくなります。

 

鬱病の人、その人自身が大きな荒波の中で生きているんだと思うのです。

なので周りの人までその荒波に揉まれ一緒になって動揺すると、

鬱病の人はさらに動揺してしまいます。

周りの人は良くても悪くても動じない。

これが大事だと思います。


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