うつ病の友人。

私の友人には、うつ病の人がいます。

親友といえる間柄の友人です。

普段の彼は、社交的で人をまとめることがうまく、うつ病とは思えない人です。

そんな友人は、仕事での出来事によりうつ病を発症しました。

 

最初は疲れているだけだと思っていましたが、だんだん連絡も減っていき、

家から出ることもしなくなっていったようです。

家から出ないだけでなく、布団から出ない生活が続き、ご家族も心配されたようです。

 

心配しご家族から連絡があり、様子を見てほしいとのことで友人に会いました。

食欲もないようで、食事もほとんどとらず、痩せてしまっていました。

地声の大きい友人でしたが、声も小さく、話すく話す内容もネガティブな内容ばかり。

私の知る友人とは別人の友人がそこにはいました。

 

そんな友人と接するこる中で気をつけたのは、過去の話をこちらから持ち出さないことでした。

現状に苦しんでいることがわかったからこそ、過去の話を持ち出し元気づけることがダメだと感じました。

過去の姿に戻って欲しいと願うあまり、過度にプレッシャーをかけることは、回復の妨げになります。

 

次に気をつけたことは、必要以上の情報を教えないことでした。

誰から見てもわかるような異変が起きていましたが、彼は自分の異変に気が付いていません。

そんな彼の異変を指摘するようなことはしませんでした。

自傷行為など、危険な状態なら指摘していたかもしれませんが、彼自信の持った治癒力を信じた次第です。

 

無理な誘いもしませんでした。

こちらから訪問することはありましたが、彼自身の意思ではない外出の誘いは、

プレッシャーをかけることになるので、行いませんでした。

 

時間が経つにつれ、彼自身の意思で行動するまで待つ日が続きました。

そんな彼も今では社会に復帰し、元気に働いています。

 

先日「あの頃の俺、どうだった?」という話になり、正直に感じたことを伝えました。

そこで気づいたのは、彼は自分の置かれた状況、状態を全く理解していなかったことです。

そして、記憶も曖昧でした。

 

私が経験したうつ病の彼との体験で気付いたのは、

うつ病はその人とは違う人を表現してしまう病気だということです。

本来の姿からは想像できないのも、納得できました。

別人のようになってしまった友人と接するときは、今までの思い出や記憶を消し、

一から信頼関係を構築していかなくてはなりません。

その気づきと、当時の彼に対する接し方は、偶然合っていたようです。

 

うつ病は、回復する病気です。

回復するには時間がかかりますが、本来の姿に戻ります。

本来の姿を越えて、人の痛みのわかる人になっていける病気です。

そのためにも、ゆっくり回復を見守るというスタンスで接していくのが、

うつ病の人との付き合い方の基本と言えるのではないでしょうか。

 

身近にうつ病の人がいらっしゃると、大変なことも多いと思います。

何かを変えようと焦るのではなく、自分自身で行動するまで待つ。

普段と変わらない生活の中で、回復を待ちましょう。


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